
セッションに現れないスーパーヴァイザー。
昔の私なら、不安でパニックになっていたと思います。
でも、今回は違いました——。
【vol.2172】
こんにちは!
カウンセリングオフィス
プログレスのむかいゆかです。
昨晩22時から
NY在住のスーパーヴァイザーとの
定期的な指導のセッションが
予定されていました。
ギリギリまで資料を準備していたので
Zoomに入室したのが
22時ちょうどになって慌てていましたが
彼はまだ入室してない模様。
ホッと胸を撫でおろして
彼がスクリーン越しに現れるのを
待っていたのですが
待てど暮らせど、彼が現れる気配なし。
15分経っても現れないので
「どうしたんだろう?」と心配になって
彼にメールをしたところ
「今、オフィスを空けています。
6/30に戻る予定です」
という自動返信メールが返ってくるのみ。
「あれ、今日、6/30だけど…」
と思いながらも為す術もなく
ただただ
彼がスクリーンに現れるのを
ジッと待っていたのですが
現れる気配は一向にない…。
30分を過ぎたところで
「やっぱり、これはおかしい!
事故や事件にでも
巻き込まれていないとイイけど…」
と思いながら再度メールして
セッションが終わる時間まで
待ってみましたが
彼が現れることはありませんでした。
この間、ほんの一瞬、
「私、嫌われてるのかな?」
「何かまずいことを言ってしまったのかも…」
という考えが頭をよぎって
不穏になりました。
でも、不思議とすぐに
気持ちを切り替えることができて
落ち着いていったんですよね。
昔の私なら、
きっと自責の念と不安で
いっぱいになって
夜も眠れなかったかもしれません。
どうして、今回は
こんなふうに早く気持ちを
立て直すことができたんだろう?
自分自身を振り返って思うのは
「私の中に“自己肯定感”という
土台が育っていたから
揺れずにいられたのかもしれない」
ということ。
理由もわからずに待ちぼうけを喰らって
不安になるのは、ごくごく自然なこと。
それでも
それに呑み込まれなかったのは
「私は大丈夫」
「ちゃんと丁寧にやってきた」
「きっと、彼にも事情があるのだろう」
などと思える力が
私の心の中にちゃんとある…と
思えたからこそ。
この“心の土台”というものは
決して最初から
備わっていたわけではありません。
むしろ、こういうことに遭遇したとき
私は、考えても仕方がないことを
クヨクヨ考えては
悩み込んでしまうタイプの人間でした。
何度も揺れて、傷ついて、
セラピーや人との関係の中で
時間をかけて経験と関係性の中で
修正的な体験を繰り返して
育まれてきたと感じています。
セラピーという場では
「不安がない自分」を目指すのではなく
感情の波を
しっかりと乗りきる術を身につけて
自分を責めるクセや
感情に振り回されたり
溺れたりすることから生じる苦しさを
少しずつ手放してくプロセス。
そして
「不安になっても大丈夫な自分」を
目指していくものです。
だからこそ
今回のようなちょっとした出来事の中で
「あ、私、変わったかもしれない」
そう感じられたことが
私にとっては大きな収穫でした。
自己肯定感や感情に呑まれない力は
決して、特別な人にだけ
備わっているわけではありません。
セラピーという安心の場の中で
人との関係の中で、
少しずつ育まれていくものだと思うのです。
もし、今、
「つい自分を責めてしまう」
「人とのやりとりに過敏に反応してしまう」
そんなふうに感じているのなら—
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