Counselor

カウンセラー

向  裕加
Yuka Mukai

女性公認心理師・臨床心理士

北海道札幌市生まれ。高校2年のときに交換留学で1年間を過ごしたカナダの広大な自然とおおらかなカナダ人の人柄に惹かれて、カナダの大学に進学。University of British Columbia(UBC)にてBachelor of Arts(文学士、心理学専攻)を取得し、1999年に帰国する。

大学で専攻していた心理学を活かした仕事に就きたいという想いから、札幌学院大学大学院にて臨床心理学を専攻(修士)。臨床心理士資格取得。

大学院修了後は札幌医科大学医学部神経精神医学講座に所属し、附属病院の神経精神科にて臨床心理士としてのキャリアをスタートさせる。
その傍ら、道内の総合病院や精神科病院、企業、教育機関などにカウンセラーや講師としても勤務し、2010年からの6年間は札幌学院大学に戻り、学生相談室専任講師も務める。

「海外のようにセラピーやカウンセリングが当たり前になって欲しい」という希望を胸に、札幌市中心部に長年の夢であったカウンセリングオフィスを2016年にオープンさせる。
20年の多岐の領域にわたる臨床経験を活かして、個人のセッションはもちろんのこと、札幌テレビ放送(STV)をはじめとする札幌市内の企業の働く人のメンタルヘルスのサポートにも従事している。

パートナーと猫2匹の4人暮らし。趣味はランニングとワイン。

学歴

  • 札幌南高校卒業
  • University of British Columbia卒業(心理学専攻)
  • 札幌学院大学大学院 臨床心理学研究科修了(指導教官:小片基 札幌医科大学名誉教授)
  • 札幌医科大学大学院医学研究科(単位取得満期退学)

職歴

【臨床心理士/カウンセラー】

20年以上にわたる豊富な臨床経験は、大学病院や総合病院、精神科単科の病院などの医療領域のみならず、教育領域や産業領域など多岐にわたります。

  • 札幌医科大学神経精神科 臨床心理士
  • 札幌学院大学 学生相談室専任講師
  • 札幌テレビ放送(STV)嘱託メンタルヘルスカウンセラー(〜現在)
  • 北海道社会事業協会 嘱託カウンセラー(〜現在)
  • 王子総合病院 非常勤臨床心理士(苫小牧)
  • 石橋病院 非常勤臨床心理士(小樽)
  • スクールカウンセラー(札幌市)
  • 札幌医科大学 学生相談室カウンセラー
【資格と主なトレーニング実績 】
  • 臨床心理士(登録番号:12581)
  • 公認心理師(登録番号:第23452号)
  • 実用英語技能検定1級
  • Emotion Focused Therapy(感情焦点化療法、Level 2セラピスト)
  • AEDP(加速化体験力動療法、Level 2 セラピスト)
  • Emotionally Focused Therapy for Couple(カップルのための感情焦点化療法)
  • Somatic Experiencing®︎(ソマティックエクスペリエンシング、中級修了)
  • など

主な所属学会/団体

  • 日本心理臨床学会
  • 日本精神神経学会
  • 北海道臨床心理士会(私設領域担当理事)
  • 北海道中小企業家同友会
  • など

想い

My wish

男の子だったらよかったのに!

思い返してみると、「自分らしく生きる」ということは、私にとっては幼い頃からの大きなテーマでした。

幼稚園に入園して間もなくの頃、年上の男の子たちに「女のくせに生意気だ」と言われて、トランポリンで遊ばせてもらえずに、「どうして女の子はダメなの?」と悔しい想いをしたことを今でもハッキリと覚えています。

学校や課外活動、習い事などで良い成績をおさめると、本家の跡取りとして男児を期待していた祖父母や親戚一同から決まって言われたのは「男の子だったらよかったのに…」という一言。

ひそかに傷つきながらも、勝気な私は「それなら男の子なんかには負けてなるもんか!」と頑張りましたが、結果を出せば出すほど「男の子だったらよかったのに…」という呪縛から逃れることができなくなってしまいました。

「こんなに頑張っても認められないのは、男じゃないから。好きで女に生まれてきたわけじゃないのに…。」
そう思ったら、女である自分を到底受け入れることはできず、生きづらさを抱えていました。

自分が無くならないために留学

高校は地元随一の進学校に入学するも、周りは私よりもはるかに優秀な人ばかりで、私のちっぽけなプライドもすぐにズタボロに…。
入学直後から、大学受験に向けてのテストや模試が毎月のように詰め込まれ、それをひたすらこなしていく日々。

「このままじゃ、自分がなくなってしまう!」という恐怖感を覚えた私は、受験戦争という名の荒波にのまれて溺れてしまわないために、必死に抵抗しました。
それが、私にとっての「留学」でした。

留学で少しずつ呪縛から解放

私の留学先のカナダは世界中から多くの移民を受け入れ、それぞれの文化を大切にする「人種のモザイク」と呼ばれる社会。

日本のように型に押し込められたり、同調圧力をかけられたりすることはなく、むしろ、「あなたはどうしたいのか?」「君はどう考えてるの?何を思っているの?」ということを常に問われました。

なれない問いかけに最初は戸惑いましたが、国籍や性別、年齢を問わずに、私が私であることを大事に/尊重されていることを自分の肌で実感して、「私はこれでいいんだ」という感覚が少しずつ私の中に芽生えてきました。
この感覚こそが、私を縛りつけていたさまざまな呪縛から自由にしてくれました。

強さや弱さ、得意なことや苦手なことは、誰にでもあるものです。
自分らしく生きるための第一歩は、そういった自分自身をありのままに見つめ、受けいれるところからスタートします。
それが「自己肯定感」です。

「自分らしく生きる」ということ

そして、これまでの生きづらさや過去に負った心の傷を癒しながら、その奥でなりを潜めていた光や強みに気づき、それらを丁寧に育てていくことを通して、自分にとっての「心から大切だと思うこと」を見つけていく、そのサポートができればと考えています。

というのも、「心から大切だと思うこと」を中心に置いた生き方こそが「自分らしく生きる」ということの本質だから。

自分自身と向き合うことは、とてつもなく苦しいプロセスです。
また、型から抜け出して生きることには、不安、ときには恐怖心さえ、覚えることでしょう。

でも、そうやって悩みながらも、自分の心底にある本当の気持ちや感情に触れることができたときに芽生える「私はこれでいいんだ」という感覚は、間違いなくあなたの「自分らしく生きる」を支える礎になります。

人生は一度きりです。

心の傷のあるなしに関係なく、自分らしさを発揮して、胸を張って人生を前向きに生きてみませんか?一分でも一秒でも長く「自分らしく生きる」ことができるよう、あなたの人生というマラソンの伴走をさせていただければと思います。

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