【vol.1429】
こんにちは!
カウンセリングオフィス
プログレスのむかいゆかです。
最近、大きく報道されている
女優の広末涼子さんの不倫。
私自身はこの一件について
一切興味はありませんが
彼女の夫のキャンドル・ジュン氏の
記者会見の様子を見て違和感を持った
一部の人たちが
「ガスライティング」
という言葉を発信していて
にわかに話題になっていることには
関心があります。
彼の言動が
「ガスライティング」なのかどうかは
会見の様子を見ていないので
全くわかりませんが
このツイートにもあるように
⬇︎⬇︎⬇︎
キャンドルさんの会見を機に「ガスライティング」という言葉を広めたい。英会話では頻出単語です!
— Ishii Makiko (@MakikoIshii1) June 19, 2023
英語圏では「ガスライティング」
(Gaslighting)という単語は
かなり頻繁に使われて
特に
海外のセラピー/カウンセリング業界では
よく耳にする単語です。
というのも
ガスライティングは
DV加害者や最近話題の毒親が
被害者や子どもを自分の思いどおりに
操作(支配)しようとするときに
よく使われる常套手段で
心理的虐待のひとつ
…としてみなされているから。
なので
「ガスライティング」という
言葉とコンセプトが
世の中に
広く知れ渡ってほしい
…というのには同感です。
ガスライティング(Gaslighting)は
直訳をすると「ガス燈」という意味。
「ガス燈と心理的虐待が
どう関係あるの?」
…と不思議に思われるかもしれませんが
この言葉が生まれたのは
1940年代の映画『Gaslight(ガス燈)』
に由来してのことらしいです。
(一度、観てみたいです)
ガスライティングとは
「お前がおかしい/変なんだ」
「そのくらいのことで騒ぐだなんて大袈裟だ」
「繊細すぎるんだって」
「そのくらい大したことないよ」
「お前が悪い」
「お前に問題がある」
…などと言って
相手の感じ方や考え方、行動なんかを
繰り返し否定することによって
相手が自分自身の
感じ方や考え方、行動に
疑念を持つように仕向けていくことで
相手を弱体化させて
相手を自分の思うとおりに
操ることができるようにしていく手法で
一種の洗脳とも言えます。
こういったセリフを
日常生活の中で配偶者や恋人、親などから
繰り返し言われ続けてきた経験がある人は
自分の「感覚」や「気持ち/感情」、
「判断力」などに自信が持てずに
自己肯定感が低く
自分自身を見失って
多大な生きづらさを抱えています。
本人にとっては
「自分の感覚/考え方/行動がおかしい」
というのが当たり前になってしまっているので
気づけないことが多いのですが
生きづらさの背景には
身近な人から繰り返し
ガスライティングされた経験がある
…というのは
セッションをしていると
よくみられる現象です。
では、どうすればイイのか?
ということになりますが
まずは
ガスライティングされていることに
気づくこと!
というのも、気づかないことには
次の一手を打つことができませんからね。
気づくポイントは
上述したガスライティングで
よく使われるセリフを言われたとき
身体のどこかで
ちょっとでも違和感があるようなら
ガスライティングの可能性があります。
ただ、自信をもてないことも
多いかと思いますので
そういったときは
客観的な視点をもつ
信頼できる仲の良い友人や専門家に
意見を求めてみましょう。
そして
次のステップとしては
「私には
私の考え方、感じ方、行動があって
あなたの考え方、感じ方、行動と
異なっていてもOKである」と
相手と自分は異なる人間であり
その間にある自他の境界線
(バウンダリー)を
しっかりと引いていくこと
にフォーカスを当てていきます。
言われるがままに
相手を考えや感じ方を受身的、
かつ一方的に取り入れるのではなく
自分自身の直感や身体感覚、
考えや気持ち、価値観などを大切にして
自己肯定感を高めていきながら
それと同時に
適切な自己主張をしていく力ことで
境界線(バウンダリー)を
明確にしていくことが重要です。
ガスライティングをされていると
自分らしく生きることを阻まれるため
少しずつ心が蝕まれていき
メンタルヘルスのみならず
日常生活にも大きな支障を及ぼします。
そういった影響から
自分自身を守るためにも
「ひょっとして、
これってガスライティング?」
と思いあたる節があるようなら
セラピー/カウンセリングをとおして
自身の主体性の回復を
私と一緒に試みてみませんか?
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