【vol.1738】
こんにちは!
カウンセリングオフィス
プログレスのむかいゆかです。
完全に出遅れてしまったのですが
巷で話題になっている
NHKの朝ドラ『虎に翼』、
ようやく追いつきました!
このドラマ、
私にとっては良くも悪くも
共感ポイントが満載で
心打たれたり、勇気をもらったり
一緒になって怒ってみたり、
悔しくなったり、悲しくなったりして
涙なんかを流してみたり…
感情が
ジェットコースターのように
浮き沈みしながら観ています。
主人公の寅子のように
「どうして?」
と疑問を口にしてみたら
「世の中はこういうものだから」
とめんどくさい人間と
軽くあしらわれたりしたことを
思い出したり
石田ゆり子演じる寅子の母
はるの
頭がいい女が確実に
幸せになるためには
頭の悪い女のふりをするしかないの
というセリフを聞いたときは
大学院受験をしようとしていた私に
亡き祖母が
女が学をつけたどころで
嫁の貰い手がなくなるだけなのに…
と捨て台詞を吐いてきて
悔しい思いをしたことを
思い出したり…。
若かりし頃の
苦々しい思い出が次から次へと
蘇ってくるのが辛い一方で
誰にも理解されたり
真剣に受けとめてもらえなかった
当時の私が
ひとりぼっちで抱えてきた
気持ちや感情が
こんな風にドラマで描かれ
そして、それを観た
多くの女性たちから
共感を得ているのを知って
「あぁ、こんな風に感じているのは
私だけじゃなかったんだ」
…と今更ながらに
当時傷ついていた私が
癒されるような感じもあります。
15話では
男装をしていて
他の女子学生とは一線を画して
一匹狼的に振る舞っている
よねという学生に対して
寅子がこんな風に言う
シーンがあります。
よねさんは、
そのまま嫌な感じでいいから。
思ったの。
怒り続けることも、
弱音を吐くのと同じくらい大事だって。
だから、私たちの前では、
好きなだけ嫌な感じでいて。
そのシーンを見たとき
当時の職場で起きる
いろんなことが理不尽に感じられて
「そんなの絶対におかしい!」
と憤りを隠しきれずにいた時期に
友人から言われた
こんなセリフが思い出されました。
「ゆかちゃんって、
いつもプリプリしてるよね。
そんなに怒ったどころで
世の中そう変わるもんでもないから
スルーした方がイイよ。
そのエネルギーがもったいない!」
もちろん
友人には悪意がなかったので
彼女自身に対しては
どうも思わなかったのですが
女性には
愛想よく振る舞うことが
求められている一方で
怒りを露わにするのは
恥ずべきことなので抑えるべき
…という女性に対する
世の中のアンコンシャス・バイアス
(無意識の偏見)が
私の中の恥の感情を賦活して
声を上げる前に
黙らせられてしまうことに対して
とてつもない無力感を
経験したことを思い出しました。
怒りとは
自分の大切なものが
傷つけられていることを知らせてくれ
また、その大切なものを守るための
行動を促してくれる重要な感情。
つまり
正当な怒りを感じられない、
または抑え込んでしまう
ということは
自分の大切なものを守りきれずに
一方的に傷つけられてしまうことを
意味しているんですよね。
だから
寅子の言うとおり
自分の大切なものが
ちゃんと守られていると
感じられるまで
怒り続けることは大事なんです!
この寅子のセリフを聞いて
プリプリ怒っていた私は
決して恥ずべき存在ではなく
自分や大切なものを守ろうと
必死にもがいていたのだと思ったら
「プリプリしているこんな自分は
女性としてダメなんだ」
…と落ち込んでいた
当時の自分の気持ちが救われて
セルフ・コンパッション
(自分自身に対する優しさ)が
自然と出てきました。
昔ほどではありませんが
世の中の理不尽なことに対しては
今も尚、プリプリとしている私(苦笑)。
それをむやみやたらと
他人にぶつけることは決してしませんが
(お約束します!)
この怒りのエネルギーこそが
私の生きる力の源であり
世の中を変えていく
原動力となり得るものなので
大切にしたいと思うと同時に
感じて然るべき
「正当な怒り」にしっかりと触れて
それを感じきるというスキルを身につけて
黙り込んでしまうのではなく
毅然とした態度で
声を上げることができる女性が
もっと世の中に増えるよう
女性の生きづらさを解消するための
心理的なサポートをしていきたいと
改めて思った次第です。
自分を変えるのも
社会を変えるのも
自分の声を上げることから。
ひとりで頑張らずに
私にお手伝いさせてください。
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