忘れないで！精神科医もセラピスト／カウンセラーも生身の人間であるという事実

【vol.1464】

 

 

こんにちは！

カウンセリングオフィス
プログレスのむかいゆかです。

 

 

 

真夜中のトレーニング3日目＆

アシスタントミーティングを終えて

ベッドに入ったのが7時半。

 

 

 

14時頃に起床して

ご飯でも食べようと

キッチンで準備をしていたときに

飛び込んできたニュースに

背筋がゾクゾクせずには

いられませんでした。

 

 

 

 

 

なぜ背筋がゾクゾクしたかというと

逮捕された親子の父親は

私が大学院生のときに病院で

臨床実習をしていた際に

担当してくれた精神科医だったから。

 

 

 

 

 

担当してくださる臨床心理士の先生も

もちろんいたんですけど

忙しい中、わざわざ学生の私のために

時間を割いてくださって

とても丁寧に指導をしてくれたんです。

 

 

 

患者さんからの信頼も

非常に厚い先生でした。

 

 

 

私が大学院生の頃なので

かれこれ20年以上も前の話になりますが

とても素晴らしい先生だったという印象が

強く残っているがゆえに

 

 

このような残忍な犯行の容疑者として

逮捕されたというニュースは

あまりにもショックが大きくて

未だに信じられません。

 

 

 

逮捕されたばかりで

犯行の動機などの詳細については

まだ明らかにはされていませんし

私の一方的な憶測でしかないのですが

 

 

娘さんと一緒に逮捕されたことを鑑みると

家族の中でいろんな悩みや葛藤を

抱えていたのかも知れないなぁ…と。

 

 

 

ただ、私のような心理職もそうですが

精神科医も世間一般の人の目からすると

 

 

 

 

 

…という先入観が強いがゆえに

 

 

自身の心理的な悩みや葛藤を

第三者の人間に相談するということは

 

 

「専門家としての能力に
　欠けていることを認めることだ」

 

 

…と捉えて

助けを求めることができない

心理職や精神科医は

案外多かったりするんですよね。

 

 

 

でも、精神科医だって

私のようなセラピスト／カウンセラーだって

所詮、生身の人間で

 

 

人並みに悩むこともあれば

不安に陥りいることもあるし

家族をはじめとする人間関係に

疲れてしまったりすることも当然あるんです！

 

 

 

 

 

ひとりの専門家である前に

生身の人間であることを考えると

誰かに助けを求めることは

ちっともおかしくはないことなのですが

 

 

ただ

そういった自分を情けなく思ったり

恥ずかしさを感じてしまったり

抵抗感を抱いてしまったりするのも

もちろん、当然の気持ちだと思います。

 

 

 

そういった気持ち／感情も含めて

社会的な立場や職業でジャッジすることなく

ひとりの生身の人間として

クライエントと向き合っていくことを

私は大切にしています。

 

 

 

自身のこころを大切にしないことには

患者やクライエントのこころを

真の意味で大切にすることはできませんし

 

 

自身のこころを整えることは

「こころの専門家」としての義務です。

 

 

 

専門家であるがゆえの

プライドもあるとは思いますが

プライドという鎧を脱ぎ捨てて

 

 

自分自身のためにも

患者やクライエントのためにも

自身の悩みや葛藤と向き合ってみませんか？

 

 

 

 

 

最後になりましたが

今回のこの事件で被害に遭った方の

ご冥福をお祈りいたします。