【vol.1438】
こんにちは!
カウンセリングオフィス
プログレスのむかいゆかです。
私のセッションは
(残念ながら)まだ日本では
広く認知はされていないAEDP™️心理療法
と呼ばれるセラピーをベースに実施しています。
AEDPは
この10年ほどでアメリカを中心に
急速に広まってきた心理療法で
現在、立命館大学で教鞭をとっている
岩壁茂先生の研究チームが
2020年と2022年に発表した
16回にわたるAEDPのセッションを
受けた人の治療効果を検証した
実践研究論文によると
うつや感情調節不全、
ネガティブな思考や回避傾向、
対人関係などをはじめとする
さまざまな心理的な問題や悩みの改善に
効果があったことが実証されています。
現在読んでいるこちらの本の
内的家族システム療法
(Internal Family System: IFS)
と呼ばれている心理療法も
AEDP同様、
まだ日本では公式のトレーニングが
開講されていないせいもあってか
あまり広くは知られていませんが
海外のトレーニングを受けていると
その名前を耳にする機会は非常に多い
実は、とても有名な心理療法です。
そんなIFSの本を読んでいて
こんな記述を見つけました❗️
IFS Complex Trauma Study
(訳注:IFSを用いた複雑性PTSDの研究)
では、
16週間のIFS療法を終了した後、
PTSDの症状がまだ続いていた人は、
13人中1人だけでした。
もちろん
セラピスト/カウンセラーの
力量にもよりますが
AEDPもIFSも
セッションを16回くらい受けると
効果を感じられる…ということは
共通しているようです。
初回のセッションや
無料のコンサルテーションをしたときに
「何回くらい(セッション)を
受けたらイイですか?」
という質問をよく受けます。
その人が抱いている問題の根深さや
その人に備わっている元々の回復力、
周囲から得られるサポートや
セルフケアのレパートリーの幅広さ…etc.
セラピー/カウンセリングの効果は
その種類や回数だけではなく
上記のような
他の要因にも影響を受けるので
一概に
「何回受けたらよくなりますよ」
と言い切ることはできませんし
セラピー/カウンセリングの
進捗状況には個人差があるので
16回より少ない回数で
効果が得られる人もいれば
16回どころか
数ヶ月、または、年単位で
セッションを受ける必要がある人が
いるのも事実です。
ただ、16セッション受けると
それなりの効果を得られる
…というエビデンスはあるので
セラピー/カウンセリングを
受ける際には
16回という回数をひとつの目安として
頭の片隅に置いておいてもらえると
イイかも知れません。
シンデレラに登場する魔法使いのように
杖をひと振りして
カボチャを素敵な馬車に変えられるほどの
ドラマチックさもなければ
即効性もありませんが
小さな変化を積み重ねていくことで
結果として感じられる変化はあります。
なかなか変化を実感できずに
もどかしく感じられることが
あるかも知れませんが
16回とは言わずとも
忍耐強く、かつ、オープンマインドで
その半分の8回から10回ほどでイイので
セッションにトライしてもらえると
何かしらの効果を感じられることでしょう。
合言葉は
セラピー/カウンセリングにおける
マジックナンバーは「16」。
念頭に置いてもらえると幸いです。
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