つらさや傷つきに大きいも小さいもない。誤解されている「トラウマ」という言葉の本質

【vol.1394】

 

 

こんにちは！

カウンセリングオフィス
プログレスのむかいゆかです。

 

 

 

ここ数日、友人が紹介してくれた

コチラの本を読んでいました。

 

 

『愛は時間がかかる』

植本一子著

 

 

 

著者の植本氏が受けた

EMDR（眼球運動による脱感作と再処理法）

と呼ばれるトラウマ治療の体験が

まとめられている本になります。

 

 

※EMDRの詳細についてはコチラから。

 

 

 

 

相手の些細な言動に影響されて

いとも簡単に過剰な不安の波に

呑み込まれてしまう

「自分を変えたい」

「自信をもてるようになりたい」

 

 

そして

「パートナーと居心地の良い関係を

続けられるようになりたい」

と願ってトラウマ治療を始めた著者が

 

 

自分自身を苦しめてきた

過去のトラウマ（傷つき）体験と

向き合う過程が描写されています。

 

 

 

著者の感受性の高さがゆえの

繊細かつ美しく表現された

心のうちの動きや葛藤などが

私の心にも迫るものがあり

 

 

グッと引き込まれて

一気に読んでしまいました。

 

 

 

「こういうことを

　もっと世の中の人に

　知っていただきたいなぁ」

 

 

…と感じている

セラピー／カウンセリングに

まつわることにも

たくさん触れられているので

 

 

是非とも

ひとりでも多くの人に

読んでいただきたいと思う良書です。

 

 

 

本の帯にも書かれているように

「誰かのつらさに、大きいも小さいもない」

というのは本当に大事なことであると

私も日頃から思っています。

 

 

 

植本氏は著書で

 

 

　トラウマ治療というと、ものすごい大きな、傷ついた出来事に出会った人のための治療、という印象があり、私なんかの経験でもやっていいのだろうか、と思っていた。自分の経験はトラウマと呼ぶには小さすぎるのではないか。

　でも、傷つくことに大きいも小さいもない。その人が傷ついたと思ったのなら、それはそうでしかない。（p.151）

 

 

と書いています。

 

 

 

 

 

植本氏が当初抱いていた印象のように

自分の体験は「大したことがない」から

トラウマ治療に値しないと

 

 

自分の傷つき体験を

過小評価している人は案外多くて

 

 

それが

セラピー／カウンセリングを受ける

大きな障壁になっているのも事実です。

 

 

 

外に出れないとか

フラッシュバックに襲われて

毎日眠れない…ということがなくても

 

 

不安感や恐怖感、対人関係のトラブルなど

なんらかの生きづらさを抱えていて

それが多少なりとも自身の生活に

支障をきたしているのであれば

 

 

それは過去に受けた

トラウマ（心の傷）の影響を

受けている可能性は大で

 

 

トラウマ治療をとおして

自分の心の深いところ

つまり、自身の問題の本質に

向き合うことが必要なのです。

 

 

 

誰かのつらさに、大きいも小さいもなければ

傷つくことに、大きいも小さいもない。

 

 

 

実際に過去を振り返ってみると

自分がどれだけ傷ついてきたのか

がわかりますし

 

 

今体験している

生きづらさの解消には

 

 

自分が受けた傷やつらさを見つめて

自分自身を一段階深いレベルで

理解することからスタートします。

 

 

 

当オフィスでは

残念ながらEMDRは提供できませんが

 

 

欧米ではトラウマ治療として定評がある

AEDP（加速化体験力動療法）や

Somatic Experiencing®︎をとり入れた

トラウマ治療を提供しています。

 

 

 

外からは決して見ることができない

生きづらさや癒えることないまま

残り続けている心の傷を

しっかりとケアして

 

 

自分の人生の舵をとる力を

私と一緒に回復させていきませんか？