【vol.1389】
こんにちは!
カウンセリングオフィス
プログレスのむかいゆかです。
先日
Twitterにアップされていた動画を観て
身の毛がよだつと同時に
フツフツと怒りが湧いてきました。
トラウマのある方は動画の再生に要注意
男の子を襲う怪物👦💦(❁ཫ❁) pic.twitter.com/u48vBZVAYz
— 新命明輝(三剣真一) (@AKIRASHINMEI02) May 4, 2023
これは
夕張市の「メロン熊」と呼ばれる
ゆるくないガチキャラで
全然可愛くないし、リアルに怖い。
本物とそうでないものの区別が
まだちゃんとつけることができない
このくらいの年齢の子であれば
動画のように泣き叫んで
怖がるのも無理はありません。
私たちの祖先が
こういった熊などの脅威と
闘ってきたり、逃れてきたりして
現在、私たちがこうやって
この世に生きこられています。
ですから
こういった脅威的なものが近づいてくると
敏感に、そして、いち早くそれを察知して
闘うか?逃げるか?
(Fight or Flight)
という反応を起こすことで
自分を守ることを可能にする
という遺伝子が
私たちの身体(脳)に
深く刻み込まれています。
ただ
身体が小さな子どもは力がないために
「闘う」ことを選択できず
「逃げる」という選択肢しかない
というケースがほとんどですが
この男の子のように
逃げても逃げてもメロン熊が追いかけてきて
「逃げきれない」という状況下では
このときに体験している恐怖感が
トラウマ化してしまい
フラッシュバックなどとして
脳内に刻み込まれる可能性が
懸念されます。
動画を撮っている親(?)が
ずーっとゲラゲラと笑っていますが
子どもの自分の
安心安全を守ってくれるべき人が
脅威から自分を守ってくれないし
自分が体験している
恐怖心をなだめてもくれない
…ともなると
「自分が困っている/
怖い思いをしているのに
親ですら助けてくれないのだから
他の人に助けを求めても
きっと助けてはもらえない」
「世の中は恐怖でいっぱいだし
頼れる人はいないのだ」
「自分の『嫌だ』『怖い』
という感情や感覚は
真剣には受けとめてもらえないんだ」
…などといった考えから
他者に対する不信感から
誰かに助けを求めることが
難しくなってしまったり
世の中に対して
過剰な不安を募らせたり
自分自身の感情を調整する
適切な力を育めなかったり
笑われたことで
恥を植えつけられたり…と
後々に心理的な側面でも
色々な弊害が生じてくる可能性すら
懸念されるんですよね。
本来であれば
あれだけ男の子が
怖がっているのですから
周りの大人たち(特に親)が
メロン熊に追いかけないように
忠告したり
「そうだよね、怖いよね。
でもパパ/ママがここにいて
あなたのことを守るから
心配いらないよ」
…などと彼に伝えて
彼の感情を受けとめつつ
なだめることで
少しずつ彼が
安心感を取り戻せるよう
彼に寄り添うことが
何よりもまず一番にすべきことで
笑いながら動画を撮ることは
この場面のおいては
一番してはならないことなのです。
(私の↑怒りポイントはココ)
実は
こういった何気ないタイミングで
何気ないところに植えつけられた
トラウマの種は
直接的ではないにせよ
現在直面している生きづらさに
影響を与えているものですが
「もう過ぎたことだから
蒸し返しても仕方がない」
「過去は変えられないから
振り返ることは意味がない」
…などと考えて
助けを求めることなく
ひたすら我慢に我慢を重ね
漠然とした不安や苦しさを
一身に背負いながら生きている人は
少なくありません。
でも、決して
悲観することはありません。
過去の事実そのものを
変えることはできなくとも
その捉え方を
変えていくことは可能ですし
その捉え方が変わることで
生きづらさは間違いなく
良い方向へと変化していきます。
しかも
その変化を起こすための
タイムリミットはありません。
ちょっと
怖いかもしれませんが
勇気を出して
自身のトラウマ体験を
振り返ることが
今、抱えている
生きづらさの解消へと
間違いなくつながっていきます。
トラウマからの回復を
私と一緒に試みてみませんか?
ひとりで頑張らずに
私にお手伝いさせてください。
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