【vol.2500】
こんにちは!
カウンセリングオフィス
プログレスのむかいゆかです。
先日、AEDP®研究所が
開催していたトレーニングで
登壇したときのことです。
オンラインでの開催だったので、
パワーポイントのスライドを
Zoomで共有すると
最初は何人かの受講生の顔が
ちゃんと見えていました。
でも、スライドを先に進めようとして
パワーポイントの画面に切り替えた途端、
受講生の顔がひとりも
見えなくなってしまったのです。
(ついでに、私の顔も…汗)
そのとき私は、受講生との
つながりが断ち切られたように感じて、
急に不安に陥ってしまいました。
人は誰かに話しているとき、
相手の表情やうなずき、
ちょっとしたリアクションを通して
「自分はちゃんと
受けとめてもらえているだろうか」
ということを
無意識のうちに確かめています。
そこで大事なのは、二つのこと。
ひとつは、自分のことを
ちゃんと見てもらえていること。
もうひとつは、それに対して
応えてもらえていること。
この二つがそろったとき、
人は相手との「つながり」を
感じることができるのです。

このことをよく表しているのが、
発達心理学者のエドワード・トロニックが行った
「Still Face(スティル・フェイス)実験」です。
お母さんが
赤ちゃんと普段通りに関わったあと、
急に無表情になって
何の反応も返さなくなります。
すると赤ちゃんは、
笑いかけたり、声を出したり、
なんとかして、お母さんの反応を
取り戻そうとするんですよね。
それでも応えてもらえないと、
泣き出したり、目をそらしたりして、
情緒的に不安定になっていきます。
お母さんは物理的に目の前にいて、
赤ちゃんを見ていますが、
それでも、応えてもらえないだけで、
赤ちゃんは安心を失ってしまうのです。
相手の反応を手がかりに
安心を得る仕組みは、
私たちに生まれながらに備わっていて、
大人になっても変わることはありません。
この実験には続きがあります。
お母さんが再び応え始めると、
赤ちゃんは比較的すぐに
落ち着きを取り戻すのです。
私の登壇体験も
まさに、これと同じ。
スライドの説明を終えて
ギャラリービューに戻って
受講生の方々の顔が見えたとき、
私はホッと胸を撫で下ろしました。
自分のことを見てもらえていて、
それに対して応えてもらえている。
そのつながりを感じられることが、
人にとってどれほど大事なのかを、
あらためて実感した瞬間でした。
会議で発言したのに
誰も反応してくれなかったり
大事な話をしているのに
相手がスマホばかり見ていたりして
ふっと心細くなった経験は
大なり小なり
誰にでもあるのではないでしょうか。
不安になるのは
決して弱いからではありません。
つながりが途切れることそのものが
人を不安にさせるのです。

日々の仕事や暮らしのなかで
本当の気持ちを出して
それをしっかり受けとめてもらえる場は、
案外、少ないものかもしれません。
私がカウンセリングの主軸にしている
感情に焦点を当てる
AEDP®心理療法のアプローチでは、
クライエントが表現した
気持ちや感情を
カウンセラーがしっかりと受けとめて
言葉になる前の
表情のわずかな変化にも目を向けて
その瞬間瞬間に応えていきながら
決して、ひとりにさせることなく、
カウンセラーと共に
その気持ちや感情の波を最後まで感じきって
消化していくことを何よりも大切にしています。

気持ちを出しても
ちゃんと受けとめてもらえる。
そんな場所があることを、
一度、確かめに来てみませんか。

ひとりで頑張らずに
私にお手伝いさせてください。
カウンセリングオフィスプログレス
公認心理師 | 臨床心理士 | AEDP®︎認定セラピスト
向 裕加(むかい ゆか)
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