
【vol.2094】
こんにちは!
カウンセリングオフィス
プログレスのむかいゆかです。
昨日のブログでも
チラッとお話ししましたが
今日は朝から人間ドックでした。
その昔、30代の頃に
胃の検査のために
バリウムを飲んだことがあるのですが
そのバリウムを飲むのが
苦行でしかなくて
それ以来、胃の検査は
口からの胃カメラより
負担が少ないと言われている
鼻からの胃カメラですることにしています。
口からの胃カメラより
負担は少ないとは言え
鼻からの胃カメラもまあまあ大変。
お世話になってるクリニックでは
胃カメラを楽にするコツとして
① ツバを飲み込まない
② ゆっくりと大きな呼吸を続ける
というアドバイスを
検査の待合室などに掲示していましたが
緊張していることもあって
これがなかなか思うように
うまくできないんですよね…。
でも
今日担当してくれた看護師さんは
背中をさすりながら
私の呼吸や身体の緊張具合などの
細かな変化にいち早く気づいて
優しく、かつ柔らかな声で
「ゆ〜っくり吸って〜
ゆ〜っくり静かに吐いて〜」
などと
最後までしっかりと
私の呼吸をナビゲートしてくれて
本当に助かりました。
私がかかったクリニックの先生は
内視鏡検査に関しては
札幌でもピカイチの技術をもっている!
と評判なので私も信頼していますが
この検査を
無事に乗り切ることができたのは
先生の
素晴らしい技術のはもちろんのこと
私の微細な変化にいち早く気づいて
呼吸のリズムを一緒に整えてくれた
看護師さんの
“寄り添うプレゼンス”があったからこそ
無事に検査を乗り切れたのだと
感じています。
今日の胃カメラでの経験を通して
改めて大事だと感じたのは
「ひとりじゃない」と
感じられることの心強さと
“協働調整(co-regulation)”の力。
セラピー/カウンセリングでも
深い感情にふれるとき
クライエントの緊張や不安が
一気に高まることがよくあります。
私たちセラピストは
呼吸の変化や表情、身体のこわばりなど
クライエントの繊細な反応を
感じ取ることで
無意識のうちに生じている
クライエントの緊張や不安を
察知したとき
「私もここにいますよ」
「ゆっくりで大丈夫ですよ」
「一緒に呼吸を整えていきましょう」
「心地よさをもたらしてくれるものやことを
イメージしてみましょうか?」
などといったメッセージを
静かなまなざしや声と共に
届けることによって
緊張や不安を一緒に緩和していく
つまり
必要に応じた協働調整をはかりながら
セッションを安全に進めていく
ということをしています。
感情の波も
誰かにナビゲートされることで
私たちの「感じること」のキャパは
少しずつ広がっていくもの。
検査台の上では
そんなことを考える余裕もなかったのですが
無事に検査が終わって
看護師さんの顔を見てホッとしたとき
そんなセラピーのプロセスを
思い出していました。
セラピーも然り。
「安心して委ねられる瞬間」が
回復への入口となることは
決して少なくはありません。
だからこそ
ひとりで抱え込まずにいてほしい
と思うのです。
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