【vol.1969】
こんにちは!
カウンセリングオフィス
プログレスのむかいゆかです。
Netflixで何の気なしに
『モンスター』というタイトルの
法廷ドラマを観ました。
(フジテレビでも現在進行形で放映されてるようです)
私が観たの第1話は
大手企業に勤める若い女性社員が自殺したことで
彼女の恋人が自殺教唆の罪で起訴された
…という一件について弁護するという内容で
なんと
「心理カウンセラー」が登場する!
というエピソードでした。
亡くなった女性は
実は会社での過重労働(サービス残業)や
パワハラ/セクハラに悩まされて
約3ヶ月前ほど前から
このカウンセラーのところで
カウンセリングを受けており
このカウンセラー自身も
一般企業に勤めていたときに
過重労働とパワハラに悩まされて
心身ともにボロボロになった経験から
カウンセラーになった
…という経緯があるという設定でしたが
個人的には「え?」と思う点が
いくつかありました。
ひとつは経歴。
1986年、東京都生まれ。
明凛大学文学部心理学科卒業。
大学卒業後、一般企業に就職。
2019年一般企業退社後、うめもとメンタルオフィスを開業。
「え?」と思うポイントは
十分な臨床トレーニングや
実践経験がないのにもかかわらず
すぐに開業してしまってる点。
これって
医学部卒業したてのお医者さんが
いきなりクリニック開業しちゃった!
に近いというか
それよりも危ない…と思われるレベル。
もうひとつは
アセスメントが不十分で
医療機関との連携がなかった点。
過重労働や
パワハラ/セクハラで悩んでいたなら
うつなどの症状が出ていてもおかしくないはずで
そういったアセスメントは
臨床経験があれば可能だったかと。
私であれば
そういった場合には
すぐにでも医療機関に連携をとって
診断や治療をしてもらうように
クライエントを説得しますね。
というのも
心身の健康を守るためには
「頑張る」のではなく
過重労働やハラスメントが横行している
職場から一刻も早く離れて
心を休めることが何より大切で
そのひとつの方法として
会社の休職制度を利用する方法がありますが
それには医師が作成した診断書が
必要となることが多いから。
たらればの話なので
実際にはわかりませんが
もし、この女性が
医療機関につながっていたとしたら
ちょっと違った展開に
なっていたかも知れないな
…と思わなくもないわけです。
クライエントの状態像を
ちゃんとアセスメントして
クライエントの利益を最優先して
然るべき人にリファーする
(つなげる)ことも
私たちセラピスト/カウンセラーの
大事な責務。
そういう意味でも
このドラマに登場していた
心理カウンセラーのあり方には
疑問を持たざるを得ないのです。
「これ、ドラマの中の話で
フィクションでしょ?」
と思う方がいらっしゃるかも知れませんが
こういった
心理セラピスト/カウンセラーは
巷にはワンサカいるというのが
悲しいかな、現実なんですよね。
ですから
セラピスト/カウンセラーを選ぶ際には
その方の学歴や臨床の実践経験、
トレーニング実績や
医療機関の連携先の有無なんかについても
しっかり検討してみることをオススメします。
ちなみに
私の経歴や職歴、トレーニング実績は
HPで確認できるかと思いますが
医療機関の連携については
札幌市内(場合によっては道内)の
病院やメンタルクリニックで勤務されている
大学病院勤務時代に
一緒にお仕事させていただいたドクターたちと
適宜連携をとらせていただいているので
どうぞご安心くださいませ!
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