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その使い方、大丈夫?デジタル機器が子どもの心の成長の妨げになるとき

性格

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【vol.1096】

 

こんにちは!

 

カウンセリングオフィス

プログレスむかいゆかです。

 

 

 

今月のはじめに

Somatic Experiencing®︎の

グループコンサルテーション

を受講していたときのこと。

 

 

 

講師の先生が

鳥を飼っていて

 

 

お部屋の中を

自由に飛ばせて

いました。

 

 

 

 

 

コンサルが

スタートしたばかりのときは

そうでもなかったのですが

 

 

しばらくすると

鳥ちゃんたちが

不穏になってきて

 

 

バタバタと飛んだり

かなり大きな鳴き声を

上げたりするように

なったので

 

 

講師の先生は

鳥ちゃんたちを

別のお部屋に

連れていき

 

 

画面に

戻ってきたとき

 

 

やれやれ…といった

表情とともに

こう言いました。

 

 

 

「私が

 パソコン前に

 貼りついてばかりで

 

 彼らの方を

 見ていないと

 嫌がるのよね…」

 

 

 

 

 

私にとっては

実に

馴染みのある話(苦笑)。

 

 

 

というのも

我が家の坊ちゃん

リオ(6歳)が

⬇︎⬇︎⬇︎

 

 

 

 

まさに

そんな感じ

なんですよね〜。

 

 

 

ご飯を

食べていたり

 

 

ブログを書くために

パソコン画面に

向かっていたりして

 

 

彼の方に注意が

向かっていないと

 

 

とんでもない大声で

ギャン泣きしたり

 

 

私が嫌がる

イタズラ

し始めたりして

 

 

私を困らせます。

 

 

 

こういうとき

心理学の業界では

非常に有名な

 

 

スティルフェイス実験

のことを思い出します。

 

 

 

 

 

動画は

全て英語ですが

 

 

英語が分からなくても

観ていただけたら

どんな実験なのか

 

 

なんとなくでも

わかると思うので

是非観てもらいたい!

(百聞は一見にしかず!)

 

 

 

でも

念のために

実験の概要を

お伝えすると

こんな感じです。

 

 

 

赤ちゃんと

お母さんが

いつもどおりに

 

 

心が通うような

やりとりをした後に

 

 

2分ばかり

お母さんが

「スティルフェイス

 (Still Face/無表情)」

になるよう指示されます。

 

 

 

赤ちゃんは

突然切れてしまった

お母さんとのつながり

(心の交流)を

すぐにキャッチして

 

 

あの手この手を

つかって

 

 

お母さんの

心を取り戻そうと

必死に頑張るワケです。

 

 

 

お母さんに

ニッコリと

笑いかけてみたり

 

 

お母さんに

見て欲しい方向を

指をさしてみたり…。

 

 

 

それでも

反応しない

お母さんをみて

イライラが募ってきて

 

 

耳につき刺さるような

高い声を出してみる。

 

 

 

依然として

無反応な

お母さんをみて

 

 

ストレスが

溜まってきた

赤ちゃんは

 

 

そのストレス

(心の交流がない)

に耐えることができず

 

 

最後には

号泣してしまいます。

 

 

 

人間は

ひとりでは

生き延びることが

できない生き物

です。

 

 

 

特に

自分で自分のことを

ケアできない

子どもにとって

 

 

自分の気持ちを

汲みとって

 

 

自分に必要な

ケアやニーズを

満たしてくれる

 

 

「養育者との

 つながりが

 なくなる」

 

 

ということは

自分の生き残り

(生存)の

確率を低める

ものなので

 

 

何としてでも

つなぎとめようと

必死になるワケです。

 

 

 

それでも

応じてもらえないとき

 

 

子どもは

この状況を

自分なりに

理解するために

 

 

「自分は気持ちは

 大事にされる

 価値がないものだ」

 

「満たされない

 欲求は口に出さない

 (表現しない)方がイイ」

 

 

と自分なりに

理解をして

 

 

無意識のうちに

 

 

自分の

気持ちや感情、

欲求やニーズを

 

 

感じないように

切り離す

 

 

 

 

ということを

学びとっていきます。

 

 

 

そして、それが

 

 

生き延びるための

新たな戦略

 

 

として

インプットされて

いくんですよね。

 

 

 

子どもの頃

住む場所や

食べるものに

困らなかったし

 

 

特段、

親から虐待や暴力を

受けていたワケでもなく

 

 

「普通の家庭で育った」

と言いながらも

 

 

生きづらさを

感じている人の話を

よくよく聴いてみると、

 

 

養育者に

気持ちを

受けとめてもらったり

 

 

感情的なケアを

してもらえた

という経験が

圧倒的に少なく

 

 

自分の感情を

大切にして

もらえなかったり

 

 

欲求やニーズが

満たされないままで

生きてきたり

 

 

…ということが

 

 

「生きづらさ」の

根底に存在している

ことが多いです。

 

 

 

 

 

子どもたちは

私たちが

思っている以上に

 

 

敏感で

繊細です。

 

 

 

そんな

子どもたちの

脳の構造や人格は

 

 

私たち大人が

彼らたちとの

関わりの中で与えた

 

 

経験そのものによって

形づくられていきます。

 

 

 

大人の私たちが

子どもたちのそばに

物理的にいる

だけでは不十分

 

 

気持ちや感情に

寄り添って

精神的な側面でも

揺るぎない存在

になること。

 

 

 

それが

子どもたちの

未来の土台

になるんですよね。

 

 

 

ですが

最近とても

心配になるのは

 

 

養育者の

スマホ依存などを

はじめとする

 

 

デジタル機器との

付き合い方。

 

 

 

 

 

これは

先ほど紹介した

スティルフェイス実験で

 

 

お母さんが

無表情になっているのと

同じで

 

 

物理的には

子どもの

そばにいても

 

 

本当の意味で

「そばにはいない」

ようなもの。

 

 

 

なので

デジタル機器との

付き合い方を

 

 

改めて

考え直す必要が

あるかもしれません。

 

 

 

かくいう

私も然り。

 

 

 

というのも

 

 

我が家の

坊ちゃんは

人間ではありませんが

 

 

彼の

ギャン泣きの

原因は

 

 

明らかに

私との

「つながり」が

分断されたことによる

 

 

抗議行動の

ひとつ。

 

 

 

彼の声にならない

欲求やニーズを

しっかりと汲みとって

 

 

彼のメンタルヘルスの

維持にも

取り組みたい

と思います!

 

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