答えは自分の中にある

【vol.1396】

 

 

こんにちは！

カウンセリングオフィス
プログレスのむかいゆかです。

 

 

 

仕事をしたり、学校に通ったり

家族生活を送っていたり…と

 

 

一見すると

「普通に生活してる」ように

見える人でも

 

 

先日のブログで紹介した

コチラの本の著者である

植本一子氏のように

 

 

 

 

いわれのない

漠然とした不安や恥、恐怖感

といったような感情に圧倒されて

 

 

生きづらさを抱えながら

なんとか生きのびてるという人は

非常に多いと思います。

 

 

 

 

 

こういった

生きづらさの根底にある

いわれのない漠然とした不安や恥、

恐怖感といった感情を体験している人が

私のオフィスにやってきますが

 

 

大抵の人は

 

 

「なぜ

　こんな気持ちになるのか／

　

　この不安（恥、恐怖）が

　どこからやってくるのか

　全くわかりません！

 

　原因を教えてください！」

 

 

と答えを求めてきます。

 

 

 

 

 

恐らく

 

 

「原因が明らかになって

それを取り除けさえすれば

問題は解決できる！」

 

 

と思っているからだと思いますし

 

 

私も

「そうだったらイイのになぁ」

と思いますが

 

 

残念ながら

人の心はそんなにシンプルではなく

「これが原因です！」と断言できるような

明瞭な答えを私は持っていません。

 

 

 

こういった

漠然とした不安や恥、

恐怖などといった感情は

 

 

多くの場合では

潜在的な記憶に葬られてしまった

トラウマ（心の傷）を受けたときに体験した

「過去」の未完了の感情に

由来していることが多くて

 

 

 

 

それが

何らかのきっかけによって

「現在」の自分の心の中に

引き出されてしまっていることで

 

 

「過去」と「現在」を

区別することができなくなってしまい

情緒的な混乱に陥っている

…と考えられていますが

 

 

なんせ

「潜在的な記憶」

つまり「無意識」に

葬られているがために

 

 

その記憶そのものに

アクセスするが難しいのです。

 

 

 

ですから

どうしてこんな気持ちになるのか？

不安（恥、恐怖）が

どこからやってくるのか？

 

 

…ということがわからないのも

ある意味、もっともな話なんですよね。

 

 

 

ただ、手がかりはあります！

 

 

 

それは

自分自身の「身体的感覚」を把握していく

ということ。

 

 

 

 

 

ゆっくりと時間をかけて

自分の身体の感覚に意識を向けていくと

 

 

イメージがわいてきたり

過去のエピソードが蘇ってきたり

消化しきれてない感情が湧き出てきたり…。

 

 

 

それらは

今抱えている生きづらさの原因を

解明するヒントにつながっていき

 

 

漠然としたものが

徐々にクリアになっていくことは

少なくありません。

 

 

 

私が確固たる答えを

持ち合わせていませんが

あなたが求めている答えは

あなた自身の中にあるのです。

 

 

 

 

 

そこにたどりつけるように

ナビゲーターとして

心の旅のお供をするのが

私たちの役目であって

 

 

私たちは決して

問題や悩みに対する全ての答えを持ち

一方的にそれらを与える賢人ではない

のです。

 

 

 

こうやって（トラウマ治療を）続けていられるのは、先生が「一緒にやりますから」って言ってくれているからだと思う。(p.116-117）

 

 

 

ポイントは一緒にするということ。