
「相手はきっとこう思っているだろう」——
そんなふうに決めつけてしまうことで
人間関係がぎくしゃくすることは
決して少なくありませんよね。
気遣いと“決めつけ”の
境界線について考えてみませんか。
【vol.2253】
こんにちは!
カウンセリングオフィス
プログレスのむかいゆかです。
「相手はこう思っているだろうから…」
セッションの中でも、日常でも
こうした言葉をよく耳にします。
一見すると、それは
相手を思いやる行為のように
見えますよね。
けれど私自身は
そういった言葉を聞くと
時々こんなふうに感じてしまいます。
「それは相手への気遣いではなく、
相手の心中を一方的に
“ジャッジ”してしまっているのでは?」と。
人との関係の中で
相手の気持ちを
想像することは大事です。
でも
「あの人はこう感じているはず」と
想像だけで完結してしまうと
それは一種の決めつけになります。
その想像は
自分の不安や恐れから出ていることも多く
気遣いというより
「嫌われたくない」
「責められたくない」という
自己防衛になっていることもあります。
たとえば、
「連絡したら迷惑かなと思って…」
というとき
本当にそうかどうかを
相手に訊いてみるという
選択肢もあるはずです。
勇気のいることですが
「確認してみる」ことで
初めて本当のやりとりが始まります。
私たちが
頭の中で考える“正解”は
実際には
その人自身にしかわからないもの。
私自身も
スーパーヴィジョンで
何度も同じようなことを
言われてきました。
「それはあなたの想像であって
クライエント本人の気持ちは
クライエントに訊いてみるしかないよね」
…と。
どんなに丁寧に想像しても
それはあくまで
“私の中の答え”でしかありません。
関係性の中でこそ
本当の答えは見えてくるのだと
日々教えられています。
セラピーでは
「訊いてみる」「伝えてみる」
というプロセスを
安全に試すことができます。
相手を思う気持ちがあるからこそ
自分の中だけで完結せず
関係の中で答えを育てていく。
そんな対話のあり方を
一緒に育てていくことが
円滑な関係性を支える土台と
なるのではないでしょうか?
もし
「相手はこう思っているだろう」
と感じたとき
心の中で完結させずに
「実際にどうだろう?」と
確認してみる勇気を持てると
その小さな一歩が関係性を
より安心できるものに
変えていけるはず。
もし今はまだ
その勇気を持つのが
難しいと感じるなら…
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