
「強くならなきゃ」と思ったとき、
私たちは何を守ろうとしているのでしょうか。
【vol.2184】
こんにちは!
カウンセリングオフィス
プログレスのむかいゆかです。
来週の今日は
参議院議員選挙ですね。
選挙戦も佳境に入ったタイミングでの
石破総理のこの発言には
正直ビックリしてしまいました。
米国との
関税交渉について語る中で出たこのひと言。
これをどう受け取るかは
人それぞれかと思いますが
私自身は—
「あぁ、ものすごく
“頑張って強くあろうとしている”んだなぁ」
と痛々しくも感じられました。
「なめられたくない」
「見下されたくない」
という気持ちは
誰しもが一度くらいは抱いたことがある
気持ちなのではないでしょうか?
特にプレッシャーのかかる局面では
「強くあらねば」
「弱さを見せたら負けだ」
と自分を奮い立たせる言葉として
使ってしまいがちです。
けれど
セラピー現場でよくみられるのは
こうした“強がり”の裏にある不安や恐れ。
「失敗したらどうしよう」
「見捨てられたくない」
「評価されなくなるのが怖い」
—— そんな感情が
怒りや攻撃的な言葉にすり替わって
表に出てくることが少なくありません。
今回の石破総理の発言の背景には
支持率の低迷や“保守王国”といわれた
九州での自民党離れという
厳しい現実があります。
「助けてください。日本のために」
そう訴える総理の姿には
どこか“悲壮感”すら漂っていました。
【話題】石破茂「あえて申し上げます。助けてください、日本のために!」/訳「日本のために→私のために」(動画)https://t.co/U1ScXqouC2 pic.twitter.com/DxzSwzKrXD
— トータルニュースワールド (@TotalWorld1) July 12, 2025
「なめられてたまるか」という言葉も
「もう後がないという切迫感から
出てきたのかもしれませんよね。
また、日本社会では特に
「男は強くあるべき」
「トップは弱音を吐いてはならない」
といった文化的期待が根強くあり
それが
「攻撃的に振る舞わなければ
自分の立場が危うくなる」
というプレッシャーを生むことも。
でも、本当のリーダーシップとは—
「怖がっている自分を認められること」
「不完全さを抱えたままでも、
対話をあきらめないこと」
そうした姿勢ではないでしょうか。
セラピーは
「強がらなくてもイイ」場所です。
自分の内にある不安や無力感をそのまま感じることは
ときに怖く、抵抗のあるプロセスですが
それこそが本当の意味での「強さ」を育ててくれます。
「なめられてたまるか」と
自分に言い聞かせなくても
自分の価値はそこなわれない。
そのことを
実感として感じられるようになったとき
人は防衛から解放されていくものです。
もし今、
「強くあろうとすることに疲れてしまった」
そんなふうに感じているなら—
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