【vol.1872】
こんにちは!
カウンセリングオフィス
プログレスのむかいゆかです。
昨日の札幌は
雲ひとつないスッキリ爽やかな青空が
広がっていました。
(オフィス外で撮った昨日の青空!)
北米の9月の第1月曜日は
レイバーデー(Labor Day)という
日本で言うところの勤労感謝の日で
その翌日の火曜日から
新年度(School year)が始まります。
昨日は9月の第1火曜日。
つまり、北米では
新年度が始まる日なんですよね。
そんなことを思い出しながら
この澄んだ青空を見上げていたら
「そう言えば、32年前、
カナダで迎えた高校2年の新年度の日も
こんな澄んだ青空が広がっていたっけ…」
と当時のことが思い出されました。
留学…というと
華やかなイメージがあって
実際に私も
留学前はそんな薔薇色の留学生活を
イメージしていたひとり(苦笑)ですが
多くの人が思ってるほど
決して華やかなものではありません。
英語が話せない人には容赦ないですし
私の留学先は
片手で数えることができるほどの
アジア人しかいない
白人がマジョリティーの
コミュニティだったので
アジア人や
他の地域から移ってくる
他所者に対する警戒心や排他的な態度が
当時は半端なかったんですよね。
なので
念願だった留学を叶えることができて
前向きな気持ちで高校に向かう
…というよりは
他所者で
英語もろくすっぽ話せない自分が
受け入れられるだろうか?…という
不安や恐怖心でいっぱいで
その日の朝の
雲ひとつなく爽やかで清々しい
青空とは裏腹に
私の心は
今にも雨が降り出しそうな曇り空のように
ドヨーンとしていました。
昨日の札幌の抜けるような青空は
その当時、私が見た青空にそっくりで
そのせいで
30年以上も前の記憶が
鮮明に思い出された…というわけです。
かれこれ約半世紀を生きてきた私が
「人生で、最も辛かった時期はいつ?」
と尋ねられたら
真っ先に
「16歳の留学生活が
スタートしたばかりの頃」
と即答するほど。
イイ年になって人並みに
ひと通りの酸いも甘いも
経験してきましたが
今、振り返っても
この時期は本当にしんどかった!
そんな大変な時期を
乗り切ることができたのは
ホストファミリーの存在でした。
新年度がスタートした当初は
友だちがいなくて
毎日孤独と闘う日々でしたが
それでも家に帰ったら
私を暖かく迎えてくれる
ホストファミリーがいる。
小学校の先生をしているお父さんに
自身のお父さんの仕事の関係で
ドイツに住んだ経験があったお母さんは
誰よりも私の気持ちを理解しようと
本当に熱心に関わってくれたんですよね。
たとえ学校では
ひとりぼっちに感じられたとしても
「私には帰る場所がある。
私のことを知ろう
理解しようとしてくれる人がいる」
という感覚が感じられたからこそ
学校で経験していた
孤独にも耐えられましたし
毎朝のように
「学校行きたくないなぁ」
という気持ちにさせられましたけど
「大丈夫、私には
お父さんとお母さんがいてくれるから!」
と思ったら
萎みかけていた勇気が息を吹き返して
とりあえず、学校に通うことができた。
家に戻れば
「ゆか、今日の学校はどうだった?」
と自分の本当の親にでさえも
訊かれたことがないことを訊いてくれて
興味関心を持って
話を聴いてもらえることが
何よりも嬉しかった。
拙い英語でも
一生懸命理解しようとしてくれる
お父さんやお母さんの態度に
失いかけていた
自己肯定感を支えてもらえた
…と今でも感謝しています。
私のホストファミリーは
「留学」という
私の冒険や挑戦を支えてくれて
必要に応じて
エネルギー補給をしてくれる
私にとっての
大切な心の拠り所
いわゆる安全基地でした。
そんな素敵なファミリーと過ごせた1年間は
かけがえのない人生の宝物であり
彼らのように
誰かの冒険や挑戦を
心から支えたい…と思ったのが
もしかすると
この仕事を目指す
きっかけの根底にあったのかも…と
今更ながらに
振り返ったりしています。
彼らに最後に会ったのは
20年前以上になるかと…。
自分の年齢を考えても
お父さんもお母さんも
今やもう70歳以上になっているのは確か。
彼らたちがいてこそ、
はじめて存在しうる今の私。
「彼らが元気なうちに必ず会いに行こう!
そして、感謝の気持ちを伝えよう!」
そう心に誓った9月の火曜日でした。
(写真の1番左がお母さん、右から2番目がお父さん)
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