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前に進めていないと感じるときに─「成長」ではなく「成熟」という見方

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セラピーの中で起きている変化を

「成長」という言葉で表すことに

以前から小さな違和感がありました。

 

 

 

その違和感の正体が

ある一冊の本をきっかけに

ハッキリと見えてきました。

 

 

 

【vol.2342】

 

 

 

こんにちは!
カウンセリングオフィス

プログレスむかいゆかです。

 

 

 

「成長」という言葉に感じていた
ささやかな違和感

 

 

 

セラピーの場でも、日常会話でも

「成長」という言葉を

耳にすることはとても多いですよね。

 

 

 

私自身も

クライエントの変化を語るときに

何気なく「成長」という言葉を

使ってきました。

 

 

 

前向きで、悪い意味のない言葉。

 

 

 

きっと多くの人にとって

希望を含んだ表現でもあると思います。

 

 

 

ただ、使うたびに

どこか小さな違和感が

残ることがありました。

 

 

 

言葉は合っているはずなのに

実感と少しズレているような感覚。

 

 

 

読書家の同業者の友人に勧められた

 

 

『人生の「成功」について誰も語ってこなかったこと
 仕事にすべてを奪われないために知っておきたい
 能力主義という社会の仕組み』(勅使川原真衣著)

 

 

というタイトルの本を読んで

 

 

その違和感の正体が

はっきりと言葉になりました。

 

 

 

 

 

「成長」は直線的で、前に進むイメージ。

 

 

 

 

 

 

一方で「成熟」は行きつ戻りつしながら

揺れや迷いも含めて深まっていくプロセス。

 

 

 

 

 

 

読んだ瞬間

「ああ、私が見てきたのは、こちらだ!」

と思ったんですよね。

 

 

 

一直線では進まない
セラピーの変化

 

 

 

セラピーの中で起きている変化は

決して一直線ではありません。

 

 

 

少し楽になったと思ったら

また同じことで苦しくなったり。

 

 

 

前に進んだと思ったところで

過去の感情がふいに顔を出したり…。

 

 

 

一見すると

「後戻り」のように見えることもありますが

 

 

それは決して失敗でもありませんし

同じところを何度もグルグルと

回っているだけでもありません。

 

 

 

その都度、体験が統合されて

らせん階段を登るように変化していく。

 

 

 

 

 

 

そのプロセスを

私は「成長」という一言では

表現しきれなかったのだと思います。

 

 

 

「成長」ではなく「成熟」という視点

 

 

 

迷いながらも生き延びていくこと。

 

 

 

失望や後退を経験しながらも

それでも自分なりの意味を

見出していくこと。

 

 

 

それらを含めた

変化のあり方を表す言葉として

「成熟」という視点のほうが

現実に近いように思います。

 

 

 

もし今、あなたが

「ちゃんと前に進めていない気がする」

そんな思いを抱えているなら

 

 

それは

成長していないのではなく

成熟の途中にいるのかもしれません。

 

 

 

そんな成熟のプロセスを

私と一緒にセラピーで

深めていきませんか?

 

 

 

ひとりで頑張らずに
私にお手伝いさせてください。

 

 

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