
セラピーは
本人が意思を持って始めることに
大きな意味があります。
しかし現場では
配偶者や親が「受けさせたい」と
代わりに連絡してくることも
決して、少なくありません。
【vol.2210】
こんにちは!
カウンセリングオフィス
プログレスのむかいゆかです。
家族から寄せられる
「受けさせたい」という依頼
ときどき、配偶者や親御さんから
「夫(妻)にカウンセリングを受けさせたい」
「子どもにセラピーを受けさせたい」
というご連絡をいただくことがあります。
そういったとき
私は基本的にこうお返事をしています。
ご本人の代わりに
予約を受けることはできません。
もし、ご本人が
セラピーを受けることに
同意しているのであれば
ご本人から
直接ご予約いただくよう
お伝えください。
これは、ただのルールではありません。
セラピーは、本人が
「自分で選び、自分の意思で始めること」
に大きな意味があります。
自ら扉をノックする行為そのものが
すでに回復への第一歩だからです。
しかし、こうお伝えすると、
その後パッタリと
連絡が途絶えてしまうことが
決して少なくありません。
なぜなら、その時点で
本人が望んでいなかったり
「問題があるのは相手」という家族内の構造が
崩れてしまったりするからかもしれません。
場合によっては
セラピーを“コントロールの道具”のように
考えているケースもあります。
セラピーは
誰かに連れてこられて受けるものではなく
自分の足で来るからこそ意味があります。
その主体的な選択こそが
「自分らしさ」を取り戻すために
必要不可欠なものだから。
最近も、こうしたケースに出くわしました。
詳細は、もちろん、ここには書けませんが、
やりとりを通して改めて感じたのは
「本人が選ぶ」という行為そのものが
尊厳であり、その人の力なのだ…ということ。
たとえ、家族の善意から始まった相談であっても
最終的に本人の
「やってみよう!」という意志がなければ
セラピーは本来の力を発揮することができません。
だからこそ、私は、最初の一歩から
“本人に選んでもらう”ことを大切にしています。
というのも
それが回復への最も確かな入口になると
信じているからです。
その一歩を
安心して踏み出せるようになったときには——
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