
「つらいときには、どうしたらいいですか?」
そんなメッセージが、忘れた頃にふっと、
公式LINEに届くことがあります。
【vol.2165】
こんにちは!
カウンセリングオフィス
プログレスのむかいゆかです。
今日は少し真面目なお話を…。
うちのオフィスには公式LINEがあります。
セッションに関するお問合せのために
使っているものです。
「つらいとき、どうしたらいい?」
というメッセージが届くとき
度々、その公式LINEに
こういったメッセージが届くんですよね。
「つらいです。
そういうときにはどうしたらいいのですか?
教えてください」
名乗ることもなく、
連絡先も不明(LINE上のID以外はわからず)、
匿名のまま、いきなり悩みごとを投げかけられる——
そんなやりとりが
これまでにも何度か繰り返されています。
答えないのは
冷たさではなく責任から
そういった場合、
私は毎回こう返信しています。
「LINE上ではご相談は受け付けておりませんので
回答は控えさせていただきます」
きちんとお返事はしていますが
相談には応じていません。
「ちょっとくらいイイんじゃない?」
「セラピストなのに、冷たい」
そんなふうに思われるかもしれません。
でも私は
安易に答える方がむしろ、無責任だ
と考えています。
悩みごとに向き合うには
時間も、信頼関係も、なにより
その人の人生の背景を知ることが必要です。
「しんどい」「つらい」「苦しい」——
同じ言葉ひとつとっても
その言葉の奥にある意味は
人によって全く違うんですよね。
そういった深さや温度感を知らずに
「こうしたらどうですか?」
「こうしたらイイですよ」と答えるのは
とても軽々しいことのように思えます。
そして何より
とても危険なことでもあるとも
思うんですよね。
たとえば、相手が
すでに絶望の淵に立っているような状態だったら
私のひとことが
その人を追い詰めてしまうことだってあり得るから。
本当の助けになる場所は
関係性の中にある
「無料で」「匿名で」「ちょっとだけ」
一見、それは“やさしさ”のように
見えるかもしれませんが
でも、本当にその人の助けになるのは
関係性の中で、安心して
自分自身を見つめることができる場。
しっかりと時間をとって
責任をもって、話を聴くこと。
それが、私たちプロの
やるべきことだと考えています。
心がつらくなったとき、
誰かに何かを伝えたくなる気持ちは
ごくごく自然なものです。
でも、ほんの一歩だけ勇気を出して
「ちゃんと話を聴いてもらえる場所」に
足を運んでみてください。
セラピーとは
“ちょっとの相談”ではなく
人生にちゃんと向き合う人の力になる場所です。
住所 | 〒060-0042 札幌市中央区大通西1丁目14-2 桂和大通ビル50 9F マップを見る |
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営業時間 | 【火~金】13:00~20:15 【土】10:00~17:00 |
定休日 | 日・祝日・月 |