【vol.1792】
こんにちは!
カウンセリングオフィス
プログレスのむかいゆかです。
先日、入院しているラン仲間の
お見舞いに行ったとき
『葬送のフリーレン』という
アニメの話題になりました。
このアニメのことを耳にしたのは
先日がはじめてのことではなくて
複数のクライエンから
話は聞かされていたんですよね。
そのときは
「そんなアニメがあるんだ〜」としか
思っていませんでしたが
Amazon Prime Videoで
視聴することができると
ラン仲間に教えてもらって
その日のうちに観はじめました。
私が興味深く感じたのは
主人公であるエルフの魔法使いの
フリーレンをはじめとする
登場人物の感情描写。
感情がフラットだったフリーレンが
人間について知ろうとしていく過程で
少しずつ感情が豊かになっていく様子や
感情の役割や
その扱い方ついてのヒントなど
心理教育的な描写も
物語のあちこちに散ればめられていて
感情について学ぶには
とっておきの教材だと思います。
例えばなんですが
『村の英雄』というタイトルの
エピソード6では
戦士のシュタルクが
紅鏡龍に闘いを挑むのですが
実はシュタルクは大の臆病者。
闘いを前にして手が震えだして
フリーレンの弟子の
人間の魔法使いフェルンに
「手が震えています」と指摘されますが
シュタルクは
とあっさり認めます。
そんなふたりのやりとりを見ていた
フリーレンは
シュタルクの師匠の
戦士アイゼンのエピソードを思い出します。
アイゼンも強敵を前にして
シュタルク同様に手が震えて
フリーレンにそれを指摘されるのですが
と自身の感情を
しっかりと受けとめていたんですよね。
強敵を前にして
恐怖心が出てくるのは当然のことであり
アイゼンが言うように
決して「悪いことじゃない」んですよね。
ただ、私たちは日頃から
何かに立ち向かっていくときの恐怖心は
私たちの行動を阻害してしまう
厄介者として認識しているので
無意識のうちに怖さを否定したり
押し殺したりするのに必死になるわけです。
怖さを否定したり
押し殺したりすることに
多大なエネルギーが投じられると
目の前のことに集中するための
エネルギーが枯渇してしまって
自分の実力をフルに発揮できず
納得のいく結果を出せずに終わる
…ということは
多少なりとも
誰しもが経験したことが
あるのではないんでしょうか?
シュタルクやアイゼンのように
湧きあがってきた感情を否定することなく
「それは当然だよね」とノーマライズして
そのまんまの感情を
マインドフルに受けとめることは
感情を扱っていく上での重要なポイントです!
師匠でさえも
恐怖で手が震えていたと知った
シュタルクは
そうか。
師匠も怖かったんだな。
と心の中で呟きます。
これも重要ポイント!
こういう状況のおいて
恐怖心を感じるのは
自分ひとりだけではない
と感じられることによって
孤独感から解放されて
ちょっと頑張ってみよう!
向き合ってみよう!
という勇気が
自然と湧いてくるものなんですよね。
感情と向き合うときには
(特に扱いにくい感情は!)
決して「自分ひとりではないのだ」
と思えることが大事なのです。
これは
ほんのひとつの例にしか過ぎませんが
『葬送のフリーレン』は
感情を学ぶための格好の教材だと思います。
私も全28エピソードの
まだ半分までしか観ていませんが
この後のストーリー展開や
フリーレンの更なる感情の変化を
楽しみにしています。
感情について気軽に学びたいなら
『葬送のフリーレン』、オススメします!
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