【vol.1787】
こんにちは!
カウンセリングオフィス
プログレスのむかいゆかです。
どうやって対応してイイかわからなくて
困ってしまうような
感情がわき上がってきたとき
その感情の波に呑み込まれて
溺れてしまわぬよう
無意識のうちに
感情と自分の間を隔てる
防御壁みたいなものが
突如として現れることがあります。
それは
防衛(defense)と呼ばれる
心理メカニズムです。
NHKの朝ドラ『虎に翼』の
昨日のエピソードでは
寅子の名律大学での同窓の花岡が
栄養失調で亡くなってしまう
という衝撃なニュースを受けて
落ち込んでいる寅子に
寅子の母親のはるは
と声を掛け
そして
裁判官の桂場は
と声をかけました。
はるも桂場も
落ち込んでいる寅子を「励ますため」に
そう言ったのだと思いますが
ハッキリ言って、逆効果です!
というのも、その発言の背後には
「悲しんではならない」
「泣くことは無駄だ」
というメッセージが隠されていて
感情を感じきるというプロセスを
力づくで止めてしまっているから。
母に心配をかけまいと
寅子は自分の気持ちを心の奥底に封じ込めて
笑顔で元気よく
「いってきます!」と挨拶したり
桂場の発言を聞いた寅子は
出かかっていた涙を
グッと抑え込んでしまいした。
こんな風に
内側で感じている悲しみとは裏腹に
「笑顔」を見せたり
出てきたがっている涙を
グッとこらえるということが
まさに「防衛」であり
感情のプロセスを阻害する
障壁となっています。
誰しもが日常生活の中で
大なり小なり防衛を使いながら
心のバランスを保持しているので
防衛は決して珍しいものでも
悪いものでもないのですが
防衛が強くなりすぎて強固になると
肝心なときに感情に
アクセスすることが
できなくなってしまいます。
感情にアクセスができなくなると
外に出るべきエネルギーが
私たちの体内に停滞してしまって
それが諸々の
心身の問題を引き起こしたり
前進できない原因となったりすることは
決して、少なくありません。
ですから
感情を最後までしっかり感じきる
ということは前進のためにも
必要不可欠なプロセスなんですよね。
悲しみという感情をひた隠しににしてる
寅子の姿を目の当たりにして
私は一種のやるせなさを募らせていましたが
花岡と過ごした思い出のベンチに座って
イメージの中ではありますが
花岡の存在を近くに感じながら
寅子がしっかりと
涙を流すことができたシーンを観て
「あ〜、悲しみにちゃ〜んと浸って
しっかりとプロセスできてよかったね!」
と胸を撫でおろしました。
⬇︎
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\よねと轟がいた場所に、入れ違いでやってくる寅子。
思い出のベンチで、花岡に思いを馳せます…。#朝ドラ#伊藤沙莉 #岩田剛典 pic.twitter.com/KkIETVh5t0
— 朝ドラ「虎に翼」公式 (@asadora_nhk) June 10, 2024
寅子がしたように
イメージを用いて
感情をプロセスしていく介入方法を
AEDP™️では
『ポートレイヤル(Portrayal)』
と呼んでいます。
イメージワークは
決してリアルな(実在する)もの
ではないので
「そんなことをやって意味あるの?」
と疑念を抱かれている人は
決して少なくありませんが
たとえイメージの中だとしてお
しっかりとプロセスができたときは
かなりパワフルなインパクトを与えます。
ドラマの中では
寅子はひとりでイメージワークに
取り組んでいましたが
それをひとりで取り組めるようになって
自身の力で感情調整ができるように
ナビゲイトしていくのが
私たちセラピストの大事な役目です。
感情に向き合って
その感情をプロセスさえできれば
それは前に進むための
貴重な原動力となり得ます。
私と一緒に
イメージワークをしていくことで
前進する原動力を育んでいきませんか?
ひとりで頑張らずに
私にお手伝いさせてください。
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