「自分らしさ」が封印されてしまう本当の理由

【vol.1544】

 

 

こんにちは！

カウンセリングオフィス
プログレスのむかいゆかです。

 

 

 

TEDトークに出演するほど世界的に有名な

依存症やトラウマを専門にしている

ガボール・マテというカナダ人医師がいます。

 

 

（日本語訳がついてます！）

 

 

 

彼の話は

とても役に立つことが多いので

 

 

Podcastの対談や

インタビュー動画、著書などを

ときどきチェックしたりしてます。

 

 

 

今日は偶々

この動画⬇︎を観たのですが

納得することばかりで

唸りっぱなしでした。

 

 

（残念ながら、こちらは英語のみ！）

 

 

 

この動画のタイトル

『Authenticity vs Attachment』

は日本語では

 

 

自分らしさ vs 愛着（つながり）

 

 

という意味になります。

 

 

 

マテ医師曰く

われわれ人間は他の動物と比べても

十分な成熟した状態で

生まれてきていないので

 

 

誰かに愛されたり、守られたり、

所属したりすることなくしては

生き延びることができない

 

 

つまり

誰かとつながっている

ということが命綱である…と。

 

 

 

 

 

また、マテ医師は

生き抜いていくためには

愛着（つながり）と同じくらい

 

 

「自分らしさ
（Authenticity）」も重要

 

 

であると説いています。

 

 

 

人間は、所詮はひとりでは

生きていけない生き物。

 

 

 

他者との関係性、そして、

その営みの上に成り立っている

社会の中では

 

 

自分が感じたことの

ありのままを表現し

自分が何者であるのかを

他者に明らかにしていく

 

 

…という「自分らしさ」も、また、

私たちが生き延びていく上で

必要不可欠であるんですね。

 

 

 

 

 

この

「つながり」と「自分らしさ」は

どちらも必要なのですが

 

 

子どもの頃、

 

 

「自分らしさ」と「つながり」が

常に天秤にかけられていて

どちらかを選ばなければならない

 

 

という状況下に

私たちの多くは置かれていた

という事実を認識できている人は

そう多くはありません。

 

 

 

 

 

テストでイイ点を取らないと

お父さんに叱られてしまう。

 

 

お母さんの言うことを訊かないと

お母さんが不機嫌になってしまう。

 

 

言われたとおりにしていれば

とりあえず平和は保たれる。

 

 

 

 

 

自活していく力のない

子どもたちは

 

 

親から拒否されたり

見捨てられたりでもしたら

生きるすべを失って

自身の生存が脅かされる

 

 

ということを

本能的に知っています。

 

 

 

ですから

生き延びていくために

 

 

「自分らしさ」を捨てて

「つながり」を選ばざるを得ない

 

 

と感じている子どもは

私たちが想像している以上に

多いんですよね。

 

 

 

「自分の気持ちがわからない」

「自分はどうしたいのか？がわからない」

「自分はどういう人間なのか？がわからない」

 

 

 

 

 

イイ年の大人になっても

そう感じてしまうのは

実は、そういった背景があり

それなりの理由が存在するものなのです。

 

 

 

「自分らしさ」と「つながり」は

“VS”のように

対立するものではありません。

 

 

 

どちらか一方を諦める必要はなく

“&”で結ばれるように

どちらも手にすることが可能です。

 

 

 

セラピー／カウンセリングは

「自分らしさ」を

取り戻すのをサポートし

その「自分らしさ」をキープしながらも

 

 

大切な他者との「つながり（愛着）」を

維持していく方法を

一緒に探索していくプロセスです。

 

 

 

【自分らしさ vs 愛着（つながり）】ではなく

【自分らしさ ＆ 愛着（つながり）】

のある人生を私と一緒に取り戻しませんか？