人を信用して傷つくくらいなら
最初から関わらないほうがいい。
そうやって生きてきた人にとって
「人と分かち合える」という体験は
大きな意味を持ちます。
【vol.2351】
こんにちは!
カウンセリングオフィス
プログレスのむかいゆかです。
今月半ばに
このブログでも取り上げた
Netflixで配信されている
恋愛リアリティ番組の『ラブ上等』
昨日、
ようやく最後のエピソードまで
観終わりました。
ヤンキー恋リア『ラヴ上等』
🎖️日本における週間TOP10 1位 (シリーズ) *2週連続
🎖️韓国における週間TOP10 4位 (シリーズ)
🎖️Global Weekly TOP10 9位 (非英語シリーズ)全話強行配信中!#ラヴ上等 #BadlyInLove pic.twitter.com/H3VSYexL8p
— Netflix Japan | ネットフリックス (@NetflixJP) December 24, 2025
興味本位で観はじめた番組でしたが
人間模様や関係性など
いろいろ考えさせられる
そんな番組でした。
そんな『ラブ上等』のエピソード9で
ユリアさん(通称ベイビーちゃん)が
語った言葉が
とても印象に残りました。
分かり合える
分かち合えるっていうのが
やっぱでかくて。
人と関わるのっていいじゃん。
彼女は幼い頃から
闇金の取り立て屋に
怒鳴られる日々を送っていて
自分の親ですら
そんな人たちから
守ってくれることなく
結局は
施設に行くことになったという
過去の持ち主。
だからこそ彼女は
「人を信用して裏切られて
傷つくくらいなら
最初から関わらない」
…と人を避けて
生きてきたんですよね。

でもそれは
冷たい態度でも
性格に問題があるわけでもなく
傷つかないために身につけた
生き延びるための選択だったのです。
番組の中で彼女に起きていたのは
劇的な出来事というよりも
とても静かな体験の積み重ねでした。
✔️ 弱さを見せても、拒絶されなかった
✔️ 本音を言っても、関係が壊れなかった
✔️ 一方的に傷つく関係ではなかった
こうした体験は
セラピーの世界では
修正体験と呼ばれます。
「人は危険だ」
「近づいたら傷つく」という
これまでの人生で形成された前提が
安全な関係の中で
少しずつ更新されていく体験のこと。

彼女の
「人と関わるのっていいじゃん」
という言葉は
考え直した結論というより
体験として
腑に落ちた感覚だったと思います。
本来であれば
こうした修正体験は
日常生活の中で自然に起きるのが
理想なのかもしれません。
けれど
これまでの人生で
「信じて傷ついた」
「期待して裏切られた」
という経験を重ねてきた人にとっては
日常の人間関係の中で
それを試すのは簡単なことではありません。
頭で
「人を信じたほうがいい」
と理解できたとしても
身体はまだ
危険を予測してしまうからです。
セラピーの目的のひとつは
この修正体験を
安全な関係の中で重ねていくことだと
私は考えています。

セラピストとの関係性の中で
✔️ 感情を出しても大丈夫だった
✔️ 弱さを見せても関係が続いた
✔️ 理解される体験があった
そうした体験を
何度も実際に経験すること。
それによってはじめて
「人と関わることは危険だ」という前提が
「人と関わっても大丈夫なことがある」
に変わっていきます。
そして
その感覚が少しずつ日常生活の
人間関係にも広がっていくのです。
修正体験とは
人を無条件に
信じられるようになることでは
ありません。
でも
「関係の中で回復することがある」
「分かち合える体験がある」
と体験を通して知ることは
人生の選択肢を確実に増やします。
人を避けることで
一時的に心が守られることは
確かにありますが
避け続ける生き方が
いつの間にか
息苦しくなってしまうことも
決して少なくはありません。
回避するか、無理に飛び込むか、
その二択しかないわけではない。
人と関わることに
もう一度向き合える
安全な土壌を育てていくという
選択肢もあります。
セラピーは、そのための場所です。
もし今
「このまま人間関係を避け続けるのは
少し違う気がする」
どこかで
そんな感覚を抱いているなら
セラピーという選択を考えてみませんか?

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