「もっと〇〇ができたら」
「もっと自信があったら」
そんなふうに、
足りないものを数えながら
生きていませんか?
【vol.2347】
こんにちは!
カウンセリングオフィス
プログレスのむかいゆかです。
私は自他共に認める
Netflixのヘビーユーザーですが
Netflixに面白そうな番組がないとき
時々、Amazon Prime Videoに
浮気することがあります(笑)。
昨日もそんな感じで
Amazon Prime Videoで
面白そうな番組を物色していたら
『The Art of Plate』という
料理人の番組に出会いました。
しかも、知っているシェフが
出ているとなれば
「観ないという選択肢はないでしょ!」
ということで早速観てみました。

村井シェフが創る
お料理の背景にある秘めた想いや哲学
歴史なんかが語られていて
いただいたお料理を思い出しながら
思わず唸ってしまうことが
多々あった中で
村井シェフが
イタリア修行時に働いていた
リグーリア州のレストランでの話が
とても印象に残りました。

海沿いなんで
魚が9割以上のメニューで
ほぼ白ワインしかないっていう
お店だったんですよ。
なんか
それもすごく良かったですね。
ないものはないだという
潔さというか。
魚だから白ワインだし
この土地がこういうところだから
肉はあえて使わなくていい。
とってつけたような肉はあるけど
目の前が海だし
ここで獲れた魚を使うという。
その土地に胸張って
生きている姿っていうのを
改めて感じた…
その言葉を聞きながら
「これって、人の生き方そのものだよなぁ」
と私は思いました。
私たちは
つい「足りないもの」を
探してしまいがち。
もっと〇〇ができたら。
もっと自信があったら。
もっと要領がよかったら。

そして
ないものがあることを理由に
自分にはどこか
「欠陥がある」と感じてしまう。
でも、本当にそうなのでしょうか?
シェフが働いていた
イタリアのレストランのように
「ここには魚がある」
「この土地には海がある」
ないものは、ない。
でも、あるものは、確かにある。
ただそれをまっすぐ差し出す姿。
本当は
それだけで十分なんですよね。
セラピーの場でも
同じことが起きます。
クライエントの多くは
「私には〇〇が足りないんです」
「私はダメなところばかりで」
と話されます。
けれど丁寧に一緒に見ていくと
そこにはすでに感じる力があり
考える力があり
関係を大切にできる心がある。
ただ、それに自分自身が
気づいていないだけなんですよね。
「とってつけた何か」を
わざわざ足さなくてもいい。
目の前にあるものを
ちゃんと味わい、信頼する。
その土地で獲れた魚を
その土地の誇りとして
提供するように
私たちも
足りないものを探し続けるより
今の自分にあるものとともに
胸を張って生きていてイイ。

ないものを埋める人生から
あるものを誇る人生へ。
もしかすると
そこには華やかさは
ないかも知れないけれど
静かながらも
力強いあり方だと
私は思います。
ただ、自分にあるものほど
案外、自分ひとりでは見えにくいもの。
だからこそ
誰かと一緒に見ていくことに
意味があります。
今の自分に既にある力や強さを
一緒に私と見つめていきませんか?

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