忙しさの中では
つい忘れてしまうけれど
私たちは誰かとの
「つながり」によって支えられ
生きています。
そして─
傷つくのも癒されるのも
いつも関係性の中でした。
【vol.2318】
こんにちは!
カウンセリングオフィス
プログレスのむかいゆかです。
今日は、少し早めではありましたが
亡き母の一周忌を身内だけで営みました。

ホテルの小さな会場で
静かに過ぎていく時間の中で
お経をあげにいらしてくれた
お寺の住職が語ってくださった言葉に
ふと立ち止まる瞬間がありました。
住職は
忙しい社会の中で生きていると
「自分がどれだけ多くのご縁に
支えられているかを
忘れてしまうものです」
と話されていたんですよね。

たしかに
私たちの日々の生活では
“目の前のことをこなすだけ” で精一杯で
誰に支えられているのかを
立ち止まって考える余裕は
なかなかありません。
私自身、今日その言葉を聞いて、
「たしかにそういう側面もあるよな」
と思ったりしていました。
私がメンターと仰ぐ
オーストラリア人セラピストの
Sue Daniel は
「人は誰かや何かとの
関係性の中でしか生きられない」
ということをよく語っています。
今日の住職の話とは別の文脈ですが
この Sue の言葉は
私が臨床を続けるうえで
大きな柱となっています。
誰かのまなざし、
誰かの言葉、誰かとの体験─

そういった関係性こそが
私たちの自己感や安心感の
土台となっている。
だからこそ
そのつながりが揺らいだときに
心は大きく不安定になります。
多くの人が
「人間関係」で苦しむのは
決して弱いからではありません。
人は本来
つながりの中でしか
生きられないからこそ
その土台が揺らぐと
自分自身までぐらついて見えるのです。
今日の法要での住職の言葉と
Sue から学んできたことが
自然にひとつにつながる感覚がありました。
私たちは
関係性によって傷つき、
そして、関係性によって癒されていく。
家族、友人、パートナー
職場の人たち─
つながりがあるからこそ
生まれる痛みもありますが
つながりがあるからこそ
立ち直ってもいける。

誰かがそっと寄り添ってくれたり
“わかろうとしてくれる存在” がいるだけで
心は少しずつ回復しはじめます。
人はひとりでは立て直せない。
だからこそ、セラピーという
“安心できる関係性” が
癒しの場になるのだと改めて感じました。
関係性に悩むのは
とても自然なことです。
そして、関係性の中でこそ
人は再び安心を取り戻していけるもの。


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