感情を丁寧に感じていくと
置き去りにしてきた自分の気持ちと
もう一度つながり直すことができます。
それは、心に流れが戻り
自分らしさが
息を吹き返す瞬間でもあります。
【vol.2299】
こんにちは!
カウンセリングオフィス
プログレスのむかいゆかです。
数日前の記事では、セラピーで
についてお話ししました。
では、その感情を
実際に“プロセスする”ことで
私たちの内側には
どんな変化が起きるのでしょうか?
ただ涙を流すことでも
過去を掘り返すことでもなく─
感情が安全に流れ始めたとき
私たちの心では
確かな“回復の力”が目を覚まします。
感情には
自然な流れがあるものです。
しかしながら
何らかの形で
それらの感情が抑え込まれて
私たちは前に進むことができずに
感情に溺れてしまうような体験をします。
そういった
長いあいだ抑えてきた
悲しみや怒り、恐れなどが
安全に感じられるようになると
体の緊張がゆるみ
心に再び流れが生まれます。
まるで止まっていた
川の水が再び流れ出すように
エネルギーの循環が戻ってくるのです。

そして、その流れは
感情が本来導こうとする方向へと
私たちを連れていってくれます。
つまり、
一歩前へと進むことを
可能にしてくれるのです。
感情を丁寧に感じていくと
「なぜあのときあんな反応をしたのか」
ということが見えてきます。
怒りの裏にあった寂しさや
傷つかないように距離を置いていた
あの頃の自分。

それらを理解すると
自分への批判が
少しずつ共感に変わっていきます。
「精一杯だったんだな」と思えた瞬間
心は少しずつ癒されていきます。
感情の理解と自己受容が進むと
人との関わり方も変化します。
我慢や無理に人に合わせるのではなく
自分の気持ちを
穏やかに伝えられるようになったり
本音を共有することで
つながりを感じられるようになったり…。
それは“自分を守るための距離”から
“信頼のある関係性”へとシフトしていく
プロセスでもあります。
感情をプロセスすることは
過去を掘り返すことではありません。
感じることで
自分をもう一度取り戻すこと。

そして
「このままの私で大丈夫」と
自分を信頼できるようになるための
大事なステップなのです。
心の変化は
目に見えるスピードでは起こりません。
けれど
確かに“内側の質”は
着実に変わっていくものです。
焦ることなく、ひとつずつ。
感情は、あなたを
混乱させるためにあるのではなく
本当の自分へと導く
小さな羅針盤のようなもの。
その声にしっかりと耳を澄ませながら
より豊かな人生を歩んでいきませんか?


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