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困難を笑いに変えるメカニズム|“オールナイト万博”に見る危機対応の心理学

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本来なら困るはずの出来事を

笑いに変えてしまう人たちがいます。

 

 

 

その心の動きを、心理学から紐解きます。

 

 

 

【vol.2216】

 

 

 

こんにちは!

カウンセリングオフィス
プログレスむかいゆかです。

 

 

 

「オールナイト万博」という現象

 

 

 

昨日、大阪で開催されている万博で

帰宅できなくなった来場者たちが

会場に取り残されるという出来事が

発生したんですね!

 

 

 

 

 

全国的に稀に見ない猛暑の日本で起きた

想定外の出来事。

 

 

 

本来であれば

「困った」「早く帰りたい」

と思いそうな状況ですが

 

 

一部の人たちはその状況を

「オールナイト万博」と名付けて

楽しげに過ごしていた模様。

 

 

 

 

 

 

予期せぬトラブルが

一瞬にして

お祭りのようなムードに変わる—

 

 

 

この現象は心理学的にも

とても興味深いものがあると思いました。

 

 

 

危機を楽しむ心のメカニズム

 

 

 

こうしたときに見られる反応のひとつが

反応性躁状態(reactive hypomania/mania)

 

 

 

強いストレスや予期せぬ事態の中で

一時的に活動性や

気分が高まる状態のことを言います。

 

 

 

脳内でアドレナリンやドーパミンが放出され

眠気や疲労感よりも

妙な高揚感が優位になります。

 

 

 

 

 

 

また

心理的防衛のひとつとして

防衛的ハイ(defensive high)も

関係してくるかと思います。

 

 

 

不安や苛立ちを感じる代わりに

「面白い」「楽しい」と

自分に言い聞かせることで

気持ちを保とうとするのです。

 

 

 

さらに

同じような状況にいる人たちが大勢いると

仲間的な一体感が

気分を一層盛り立てるようなところもあります。

 

 

 

“お祭り化”は悪いことではないけれど…

 

 

 

困難を笑いに変える力は

生きるための知恵です。

 

 

 

笑いが緊張を和らげ

互いを励ますこともあります。

 

 

 

ただし

この“お祭り化”は短期的には有効でも

 

 

後からドッと疲れが押し寄せたり

本来の感情に気づけぬまま

終わってしまうこともあります。

 

 

 

 

 

 

もし、終わった後に

虚しさや疲れだけが残って

そんな状況が長引いたときには

 

 

「あのとき、本当は

 どう感じていたのか?」

 

 

と立ち止まってみることが

大切かもしれません。

 

 

 

セラピーでできること

 

 

 

セラピーでは

表面的な「ハイ」の裏側にある

本音や感情にもアクセスしていきます。

 

 

 

危機的な状況を乗り越えるために

それを笑い飛ばせる力は尊いけれども

 

 

その裏に押し込められてしまった

不安や疲れを癒すことも

心の回復には欠かせません。

 

 

 

困った状況をお祭り化して乗り切ったあなたも—

落ち着いた後に、いま一度、

自身の本当の気持ちを覗いてみませんか?

 

 

 

ひとりで頑張らずに
私にお手伝いさせてください。

 

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