
選挙演説で叫ばれた
「聞け、国民!」というフレーズ。
その一言に
セラピストとしての私が感じた違和感とは?
【vol.2181】
こんにちは!
カウンセリングオフィス
プログレスのむかいゆかです。
この記事を読んで
やっぱりこの人はどうにも受け入れ難い…
そう感じてしまいました。
「聞け、国民!」ですよ!?
この言葉を耳にしたとき
違和感というより、
むしろ強い嫌悪感を覚えました。
というのも
その口調からは
「私は正解を知っている。
あなたたちは何も知らないのだから
私の言うことを聞きなさい!」
という
一方的で見下すような響きを
感じたからです。
セラピーにおける
“上下の構造”は不要
私はセラピストとして
日々、多くの方と向き合っています。
その中で、私が自分自身に
言い聞かせていることがあります。
それは
「私はわかっていて
あなたはわかっていない」
といった
上下の構造を持ち込まないこと。
たとえ今
混乱しているように見える方でも
その人の中には
その人自身の
「知恵」や「感覚」があると
信じているからです。
セラピーは
「聴く」ことから始まります。
相手の内なる声に耳を傾けて
共に考えていくプロセスです。
「私が教えるから
あなたは従いなさい」
という関係性では
安心も信頼も育まれません。
政治の場においても
本質はそう変わらないのでは
ないでしょうか。
国民に向かって
「聞け!」と命じるのではなく
「私は、あなたの声を聞きたい」
「一緒に未来を考えたい」
という姿勢があってこそ
信頼は育まれるもの。
石丸氏の発言は
「今こそ耳を傾けてほしい」という
熱意の表れだったのかもしれません。
けれど
どんなに素晴らしい理念を語っていても
言葉の使い方ひとつで
その真意は届かなくなってしまうことも
あるのです。
リーダーに求められるのは
声より耳
私たちは
誰かの上にたって語るのではなく
対等な存在として
共に未来をつくっていく仲間です。
だからこそ、
リーダーに求められるのは
「声を張り上げる力」よりも
まずは
「耳を澄ます力」なのではないか。
私は、そう思います。
セラピストも、政治家も
驕ることなかれ。
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