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「我慢は美徳」の時代が奪ったもの――感情を取り戻すためのセラピーという選択

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感じたくても感じられない感情。

その背景には、時代を超えて受け継がれた

“沈黙”があるのかもしれません。

 

 

 

【vol.2131】

 

 

こんにちは!

カウンセリングオフィス
プログレスむかいゆかです。

 

 

 

私が、今、ハマっている

NHKの朝ドラ『あんぱん』。

 

 

 

今週に入ってから

戦争の話が色濃くなってきて

 

 

観ていると

胸が締めつけられるような苦しさが

出てくるようになりました。

 

 

 

今日のエピソードでは

主人公・のぶの妹の蘭子が

結婚を約束していた豪が戦死してしまい

 

 

葬儀の後に蘭子が

自分を慰めようと声をかける姉ののぶに

泣き叫びながら本音をぶつけるシーンに

朝から大号泣してしまいました。

 

 

 

 

“感情を語る自由”を封じられてきた時代

 

 

婚約者を戦争で亡くして

途方もない悲しみに暮れている蘭子に

のぶは、こう声をかけるんですよね。

 

 

 

「豪ちゃんの戦死を

 誰よりも蘭子が

 誇りに思うちゃらんと…。」

 

 

 

愛する婚約者を奪われた

「怒り」や「悔しさ」や「悲しみ」…。

 

 

 

蘭子の心の中には

さまざまな感情が

うごめいていたことでしょう。

 

 

 

でも、のぶをはじめとする

周りの人たちは豪の戦死を

 

 

「お国のために立派だった」

「誇るべき死だ」

 

 

と美化することで

蘭子の本当の気持ちが外に出るのを

封じ込めてしまっていたんですよね。

 

 

 

 

 

戦時中の

「欲しがりません、勝つまでは」という

象徴的なプロパガンダをはじめとして

 

 

個人の願いや欲求は“贅沢”であり

悲しいや苦しみといった感情も

“士気を下げるもの”として抑えられるべき

 

 

つまり

「耐え忍ぶ美徳」「語らずに黙る強さ」

という価値観が

多くの日本国民に植えつけられ

 

 

自己犠牲や感情の否認が

“立派な態度”と称賛されることで

私たちの“感じる自由”というものが

奪われていったわけです。

 

 

 

 

語られなかった歴史が生んだ

感情の負の遺産

 

 

 

ここ数年

海外のトレーニングを受けていて

 

 

感情に対する苦手意識があるのは

何も日本人だけじゃないということが

わかりましたが

 

 

とりわけ日本人が

感情を“感じる”ことに難しさを感じているのは

感情を感じることが許されなかった戦争で

 

 

「感じないようにする習慣」

多くの人の心に刻まれてきた

戦争の負の遺産ではないか?

 

 

と考えるようになりました。

 

 

 

 

 

 

戦争といったような

特定の出来事によって

多くの人の心に残された痛みが

 

 

世代を超えて

文化や家族関係の中で

受け継がれていく現象を

 

 

心理臨床の領域では

集合的トラウマ(collective trauma)

と呼んでいます。

 

 

 

つまり、私たちは

自分の体験ではなくても

 

 

かつて語られなかった痛みや

封じ込められた感情の“空気”を吸いながら

育っていってるのです。

 

 

 

「泣くな」「がんばれ」「弱音は吐くな」

「人に迷惑をかけてはならない」

「もっと感謝すべきだ」

「わがままを言ってはいけない」

「辛くても我慢するのが大人」

 

 

 

 

 

私たちの心の中に潜んでいる

こうした内なる声に

心当たりはないでしょうか?

 

 

 

“感じてもいい”という許可

 

 

 

ドラマの中で蘭子は

 

 

「……どこが、立派ながで……」

 

「みんなが立派やと言うたびに……

 何遍も何遍も聞くたびに ……

 うちは悔しゅうてたまらん……」

 

 

誰にも言えなかった悲しみと怒りを

声に出して表現していました。

 

 

 

また、母の羽多子が

 

 

「泣きなさい!

 思いっきり泣いたらえい!」

 

 

と言いながら

蘭子をギュッと抱きしめたとき

溢れんばかりに涙とともに

 

 

「会いたい。

 豪ちゃんに会いたい!」

 

 

と声を出して泣きじゃくる蘭子の姿は

感情を、そして「本当の自分」を

取り戻す瞬間だったように見えました。

 

 

 

 

 

そんな蘭子のように

私たちも

 

 

「感じていい」

「泣いてもいい」

「怒ってもいい」

 

 

と自分に許可を出せたとき

はじめて心の奥にある“凍てついた感情”が

少しずつ溶けていくのです。

 

 

セラピーという“安全な場所”で

感情に触れるということ

 

 

 

感じることを許されなかった時代を経て

ようやく今の時代を生きる私たちは

自分の感情と向き合う自由を

手にしはじめています。

 

 

 

でも、それは簡単なことではありません。

 

 

 

というのも、

長年“感じないようにしてきた心”には

感じること自体が怖い!

と感じられることもあるからです。

 

 

 

だからこそ

その感情をひとりで向き合おうとせず

セラピーという

“安全な場”を使っていただきたいのです。

 

 

 

特に、私がセラピーの主軸においている

AEDP®︎というセラピーでは

 

 

凍てついた感情にやさしく寄り添いながら

少しずつ“ほんとうの気持ち”を

感じられるようにしていくプロセス

とても大切にしています。

 

 

 

 

 

こうした感情に丁寧に向き合うことで

自分とのつながりを取り戻し、

深い癒しと変化を生み出していくーー

 

 

それがAEDPの特徴でもあり

このセラピーの大きな力でもあります。

 

 

 

感情は、私たちの

「生きている実感」そのものであり

その感情に触れるということは

本当の自分を取り戻す旅です。

 

 

 

そんな旅のお供を

させていただけませんか?

 

 

 

ひとりで頑張らずに
私にお手伝いさせてください。

 

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