ここで感情を出していいんだということを覚えて、出しても関係が崩れないということを覚える中で、安心して感情を出せるようになる。その中で『この感情は切ないというんだ』とかですね、『この感情は困る。本当は怒っていたけど困っていたんだ自分は』とか、そういったことに気付き、感情の感じ方がこまやかになっていく。
『平気だ、平気だ』って自分に言い聞かせながら生きてきた人でも、実は『自分はつらかったんだ』ということをようやく受け入れられるようになる

【vol.2098】
こんにちは!
カウンセリングオフィス
プログレスのむかいゆかです。
たまたまSNSで見かけたNHKの番組。
感情にフォーカスを当てる
AEDP®︎というアプローチを
セラピー/カウンセリングセッションの
主軸においてる私にとっては
『感情リテラシー』
というキーワードが
あまりにも刺さり過ぎて観てみたら
やっぱりすごくよくて
涙なしでは観れませんでした。
感情に触れて
それを言葉にすることって
多くの人が想像している以上に
人生においては、とても重要な力です。
番組の中で心に残ったのは
川越少年刑務所 教育専門官の
寺田孝さんのこんな言葉でした:
ここで感情を出していいんだということを覚えて、出しても関係が崩れないということを覚える中で、安心して感情を出せるようになる。その中で『この感情は切ないというんだ』とかですね、『この感情は困る。本当は怒っていたけど困っていたんだ自分は』とか、そういったことに気付き、感情の感じ方がこまやかになっていく。
『平気だ、平気だ』って自分に言い聞かせながら生きてきた人でも、実は『自分はつらかったんだ』ということをようやく受け入れられるようになる
“癒し”は
自分自身の感情に気づき
「つらさ」を受け入れることから
始まるもの。
そのためにはまず
自分が感じている感情や感情を
自由に、安心して、表現できる
場所と関係性が必要なんですよね。
“安心して感情を出せる”こと。
それがどれほど回復の力になるのかは
日々の臨床現場でも痛感しています。
AEDP®︎では
感じることを回避してきた感情ー
たとえば
「怖さ」「悲しさ」
「悔しさ」「怒り」などに
安全な関係の中で触れて
それを言葉にするプロセスを
大切にしています。
「何も感じない」と語る人も
感じていないわけではなくて
“感じすぎて凍らせてきた”だけのこと。
そんな凍った感情が
誰かの共感的なまなざしの中で
少しずつ溶けはじめるとき
そこからが本当の意味での
癒しのスタートになるのです。
番組の中で描かれていた
若者たちや小学校の子どもたちも
“感情にことばを与えてもらう体験”
…の中で
イキイキと変わっていく姿に
多大なる感銘を受けたと同時に
感情に秘められた力や
ポテンシャルを
再認識させられた次第です。
だからこそ
子どもたちが幼いころから
「自分の気持ちを感じて
ことばにしてもイイ」
と思える経験を
積み重ねていくことは重要なのです。
その土台があるだけで
人生はきっと
ずいぶん違ったものになるはずだから。
“感情をことばにする力”は
生きる力そのもの‼︎
この約30分弱の番組
に詰まっていたのは
「感じることを許される」
ことの尊さと
「ことばにできるようになる」
ことの可能性でした。
ほんの少しのまなざしや
ことばの受け渡しが
ここまで誰かの心をゆっくりと動かして
人生の流れを変えていくーーー…
そんな希望を感じさせてくれる
番組でした。
もし
まだ観ていない方がいらっしゃったら…
是非!
それと同時に
あなたの自身の“ことばにならない気持ち”にも
そっと耳を傾けてみることをオススメします。
もし、あなた自身が
「自分の気持ちがわからない」
「ことばにならないモヤモヤがある」
などといった感覚を抱いていたとしても
それは決しておかしなことでも
弱いことでもありません。
むしろ
それに気づいていることこそが
癒しのファーストステップなんですよね!
感情は、ときに複雑で、
ひとりで抱えるには大きすぎることも…。
だからこそ、どうかーーー
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