【vol.1877】
こんにちは!
カウンセリングオフィス
プログレスのむかいゆかです。
8月最後の土曜日のことになりますが
その日は愛猫ルナ(♀)の受診日でした。
ルナは普段から
近寄るとピューっと全力で逃げるので
病院受診の日ともなると
ルナの警戒モードが炸裂して
我が家では
私とルナの間で
仁義なき戦いが繰り広げられます。
(その詳細についてはコチラのブログから⬇︎)
その日も早朝から
ルナの警戒モードは大全開でして
「はて、どうやって捕まえたらイイものか?」
と私は頭を抱えていました。
通っている動物病院は予約制なので
時間までに行かないとならない…という
プレッシャーが半端ないんですよね。
なので
ルナが捕まらない ➡︎
私が焦り出して
声のトーンやボリュームが高まる
(交感神経が活性化)➡︎
ルナはそれを脅威的に感じて
交感神経が活性化して
闘争逃走反応
(Fight or Flight Response)モードに
突入(ルナの場合は「逃走」) ➡︎
捕まるのがもっと困難になって
私の焦りやフラストレーションが高まって
もっと口調が荒くなったり
追いかける行為に拍車がかかる ➡︎
ルナはもっと脅威を感じて
全力で逃げる ➡︎
私、もっとイライラする
…というネガティブスパイラルに
陥っていくというのが
いつものパターンでした。
頭を抱えながらも
「いつもの
このネガティブスパイラルに
ハマってしまったら
いつまでも捕まえられないな…」
と思ったので
いつもとは違うアプローチを
試みてみました。
何をしたかというと
神経システム(自律神経)の調整。
私の交感神経が活性化して
声のトーンやボリュームが高まるとき
ルナは
それを「攻撃」、そして私を「敵だ」と
無意識のうちに捉えて
「安心」や「安全」を感じられないがために
自分の身(命)を守るために
「逃げる」という行動に走ってる可能性は大。
この昂った交感神経を
落ち着かせるために必要なことは
ルナが再び
「安心」や「安全」の感覚を
得られることができるように
働きかけること。
ということで
その日はルナがピューっと逃げても
すぐに追いかけることはせずに
ルナちゃんの気持ち、わかるよ。
怖いよね、病院。
…などと
優しく柔らかなトーンで
ゆ〜っくりと話しかけることを徹底して
ルナに落ち着きが戻ってきたら
ちょっと近寄ってみて
逃げたら逃げたで
決して深追いはせずに
ルナに必要な時間と
安全なスペースを与える
…ということを
繰り返してみました。
ちょっとした
実験みたいなものだったので
どういう結果になるだろう?
と思いながら試みていたのですが
想像もしていなかった
不思議なことが起きました!
上記のアプローチを
20分ほど繰り返していたとき
私がルナに近寄っても
ルナが逃げていかない
…ということが起きました。
こんなの初めてのこと。
一瞬、驚いたものの
引き続き、優しく柔らかなトーンで
ルナちゃん、近寄らせてくれるの?
ありがとう!
とゆっくりそう言いながら
更に一歩ルナに近づいていったら
ルナは逃げることなく
身体を斜めに傾けました。
そんな風に
ルナに優しく語りかけながら
一歩ずつ近づいていったら
ルナはそのたびに
身体を斜めに傾けて
ついにはコテんと床に転がって
こんな風に⬇︎
自らお腹を出して寝そべったという…(笑)。
(その時の写真ではありませんが
まさにこんな感じ!)
そして
抵抗することなくスンナリと
抱っこさせてくれて
無事にキャリーケースの中に
入れることができました。
(これは、実際にそのときの写真。
いつもより表情は穏やか!)
こんな風に
声のトーンを柔らかくしたり
ゆっくりと話したりして調整するとき
ポリヴェーガル理論でいうところの
「腹側迷走神経」を活性化させています。
こういう状態を意図的につくることは
相手に「友好のサイン」を送ることでもあり
そのサインを受けとった方は
交感神経が少しずつ穏やかになっていく
つまり、堅かったガードが緩んでいくんですよね。
これは、まさに、
私とルナの間に起こったことでした!
こんな風に
セラピスト/カウンセラーが必要に応じて
腹側迷走神経を活性化させて
クライエントに
安心・安全を提供することが
どれだけ重要なのか?
ということを
我が家のニャンコ先生に実体験を通して
改めて教えてもらったという出来事でした。
ちなみに
この日のルナの血液検査のデータは
改善していたので
「次の受診は2ヶ月後でイイよ」
と元通りの受診ペースになって
仁義なき戦いにも
しばらくはサヨナラです🙌
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