【vol.1735】
こんにちは!
カウンセリングオフィス
プログレスのむかいゆかです。
地元出身のバンドだということで
注目していたサカナクションの楽曲、
30代の頃に
よく聴いていた時期がありましたが
熱狂的なファンでもなかったので
活動休止したときも
ボーカルの山口さんが
復帰のソロツアーで
「うつ」だと公表したときも
「そうだったんだ〜」
と冷静に、そして、
ちょっと遠いところから
眺めるように見ていました。
でも、
昨日配信されたYahoo!ニュースの
山口さんのインタビュー記事は
さすがに涙流すことなく
読むことはできませんでした。
特に、記事を〆る
彼の決意表明ともとれる
この文章を読んでいて
涙がボロボロと
溢れてしまいました。
音楽やメディアを使って、うつ病になった僕の姿を包み隠さずドキュメントとして見せていこうと決めた。苦しさを知っている立場だからこそ、チャレンジしたい。それで救える人が一人でもいればいいし、何か新しい音楽の感動や考察の種を示せたらとも思う。今の僕はそこに懸けている。病気が治るかもしれないし、もしかしたら最後には死んでしまうかもしれない。どうなるか分からないけど、この病気を公開しながら音楽を発信していくことだけは約束します
脆く繊細な部分が含まれた
自分のありのままの姿を
包み隠すことなく
大勢の目に晒すことは
そう簡単なことではありません。
彼のようなアーティストは
自分自身が「商品」でもあるので
包み隠さず自身を見せていくことには
大きなリスクが伴います。
そのリスクの大きさは
本人が一番よく知っているはず。
だからこそ
「苦しさを知っている立場だからこそ、
チャレンジしたい」
という
究極の自己開示するまでに
至る過程で
相当な勇気が要ったということは
容易に想像がつくんです。
実際に
彼自身、この記事の中で
「一回輪の外に出て
また中に入るのはすごく勇気がいる。
傷ついたことを受け入れる社会になってほしい。
きれいなリンゴも傷んだリンゴも、
リンゴはリンゴですよね」
と言ってますしね。
こういったリスクを背負った
究極の自己開示は
「決してあなたは、ひとりじゃない」
という
孤独感を緩和するメッセージを
他者に届けるだけでなく
この世の中で成功している人でさえも
心の不調や病に陥る可能性があり
それは、国や文化、人種の垣根を超えた
我々人類が抱える普遍的な問題である
…というメッセージを
多くの人に届けてくれる
貴重な機会なんですよね。
心の不調や病に関しては
未だに「怠け」や
「精神的な弱さ」というような
スティグマ(偏見)や先入観で
一方的にジャッジされがちですが
そういった
先入観やジャッジメントを
払拭するためにも
山口さんの有名な人が
自身の気持ちや体験を
包み隠すことなく公表してくれて
これまでは抑えつけられてきた声を
上げてくれたことには
大きな意義があったと思います。
ひとりひとりの声は
小さいかも知れませんし
すぐに変化は
起こらないかも知れませんが
山口さんのように
声を上げる人の数が大きくなれば
社会も変わっていけるはず。
山口さんの記事を読みながら
そんなこともイメージしていました。
ひとりでも多くの人に届けたい
山口さんの声。
山口さんが勇気を出して
声を上げてくれたことを
無駄にしないためにも
そして、後進のためにも
私自身も積極的に声を上げて
社会を変えていきたいと思います。
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