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見てもらえること、聴いてもらえること、受けとめてもらえることの大切さ

親子

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【vol.1348】

 

 

こんにちは!

カウンセリングオフィス
プログレスむかいゆかです。

 

 

 

ちょっと前に購入して

手元にあったコチラの本

 

 

 

 

昨日から読み始めたのですが

あまりにもグッと引き込まれる内容で

一気に読んでしまいました。

 

 

 

2018年に滋賀医科大学に通っていた

当時大学4年生の31歳の女子看護学生が

 

 

自分の母親を殺害して

死体をバラバラにした後に

胴体部を滋賀県内の河川敷に埋めた

 

 

…という事件があったのを

覚えているでしょうか?

 

 

 

その事件の犯人である獄中の娘との

書簡のやりとりがまとめられた

ノンフィクションストーリーです。

 

 

 

この女子大生が逮捕されたときに

彼女が医学部を9浪もしていた

…ということが

センセーショナルに

報道されていましたが

 

 

「自宅から通える

 国立大医学部しか認めない!」

 

 

…と幼い頃から娘を

がんじがらめにしてきた

 

 

母親の執念が

ここまで凄まじいものだった

と知って

 

 

私なんかは

本を読んでいるだけで

胸が痛くなったほどで…。

 

 

 

「なんでちゃんとできないの?」

といった詰問

 

 

「嘘付き」「バカ」「デブ」「ブサイク」

といった罵倒

 

 

「寝るな!」「勉強しろ!」「出て行け!」

といった命令

 

 

「前もそう言ってたけど全然できてないじゃん」

といった蒸し返し

 

 

「バカ学校しかいけなくなるよ」

「家から追い出すからね」

といった脅迫

 

 

「死ねば良いのに」

「産まなきゃよかった」

といった否定

 

 

熱湯を太腿にかけられたり

風呂桶で額を殴られたり…

といった身体的な暴力に加えて

 

 

四六時中、母親に

干渉され、監視される行動。

 

 

 

 

 

それらが

繰り返される毎日の中で

 

 

自由やひとりの人間としての

尊厳さえをも奪われ

 

 

どれほどもがき苦しみ

ジワジワと自尊心が

削られていったことか…。

 

 

 

子どもは

ある程度の年齢に達するまでは

 

 

親の庇護のもとでしか

生きることができないので

 

 

親の言うことに

従うしかできません。

 

 

 

そうやって

この本の主人公の女性のように

自分の声を、さらには、

自分そのものを失ってしまう人は

少なくないのが現実です。

 

 

 

実際に

この本を読みながら

 

 

自身の親との関係において

似たような苦しみを体験してきた

何人ものクライエントの顔が

私の脳裏に蘇ってきたほど…。

 

 

 

でも

こういった子ども側の苦しみって、

案外、理解してもらえない

ものなんですよね〜。

 

 

 

「お母さん/お父さんだって

 あなたのことを思って

 そうやってるのよ」

 

「なんだかんだ言っても

 ご飯食べさせて

 もらってるんだし

 学校にも行かせて

 もらってるんだから…」

 

 

 

そんな言葉で

子どもの苦しみや辛さは

簡単に矮小化されてしまって

 

 

子どもは子どもで

「誰もわかってくれない」

「言うだけ無駄」

と思ってしまい

 

 

ひとりでなんとか

この苦しみや辛さを耐えぬこうと

必死なんですよね。

 

 

 

この孤独感こそが

人を崖っぷちに追い込んでしまう

一番の要因なのです。

 

 

(コチラもご参照ください!)

 

 

 

そういった孤独感からの解放が

傷ついた心を癒してくれます。

 

 

 

当初は母親の殺人を頑なに

否定していた(嘘をついていた)この女性、

一審の裁判長の判決を聞いたとき

 

 

「本当のことを話そう」

「自分が犯した罪と向き合おう」

と気持ちが変わったそうです。

 

 

 

嘘をつきつづけている私に対して、大西裁判長は、「あなたはいままでお母さんに敷かれたレールを歩まされてきたけれども、これからは真摯に罪と向き合って、罪を償い終えた後は、あなた自身の人生を歩んでください」っていう温かい説諭をしてくださったのを聞いて、他人であっても、私が嘘をついても、私が母との苦しみであったり、そういったことが理解されるんだなっていうことが分かりました。

 

 

 

彼女の凍ついた心を溶かしはじめたのは

彼女と母親の苦しみを理解を示した

裁判長や裁判官、弁護士といった人たちの

温かさでした。

 

 

 

その後も獄中で

彼女は他者との関わりの中で

 

 

自分という人間を見てもらったり

自分の声を聴いてもらったり

気持ちを受けとめてもらったり…

 

 

といったような

他者とつながる体験を通して

 

 

少しずつ少しずつ

自分を取り戻しつつあるようだと知って

思わず大号泣してしまいました。

 

 

 

誰かに

自分のありのままを見てもらえること。

 

 

誰かに

自分の声に耳を傾けてもらえること。

 

 

そして、誰かに

自分の気持ちを受けとめてもらえること。

 

 

 

そうやってはじめて

私たちの心の傷は癒えて

成長や回復へと向かっていけるものです。

 

 

 

親という呪縛

子という牢獄

 

 

 

 

親子関係の中で感じている

苦しさから自由になりませんか?

 

 

 

 

ひとりで頑張らずに
私にお手伝いさせてください

 

 

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