【vol.2490】
こんにちは!
カウンセリングオフィス
プログレスのむかいゆかです。
セッションをしているとき
クライエントさんが
「それは嫌だ」と
本音を口にしてくれることがあります。
そんなとき、私は決まって
こう伝えるようにしています。
「嫌なことを嫌だと言うのは
勇気が要ったことと思います。
私にどう思われるか?ということも
気になりますよね。
でも、勇気を出して、自分自身の
正直で率直な気持ちを伝えてくださって
ありがとうございます」

一見すると
これはちょっと奇妙に
聞こえるかもしれません。
相手に
「嫌だ」と言われてるのに、
なぜ感謝するのか?
多くの人は、それを
「拒否された」
「気を悪くさせた」
と受け取るのではないでしょうか。
それは、私たちが小さい頃から、
本音と関係の継続を天秤にかけることに
慣れてしまっているからだと思います。
「これを言ったら嫌われるかもしれない」
「空気を壊すかもしれない」
そうやって学習してきた私たちは
誰かに本音をぶつけられたとき、
それを「自分が否定された」という
サインとして受け取ってしまいがちです。

では、
なぜ「嫌だ」と言われることに
感謝するのだと思いますか?
それは、正直さを
表に出せるということが
その人の中で
「ここでは本音を出しても大丈夫だ」
という感覚が育っている証拠だからだと
個人的には感じるからです。
人は、
関係が壊れることを恐れているとき
本音を隠そうとします。
相手に嫌われたくない。
見捨てられたくない。
そういった不安が強いほど、
私たちは「嫌だ」という感情を
呑み込んで、
代わりに愛想笑いをしたり
相手に迎合したりするもの。
職場では
本当は納得していない指示に
「はい、大丈夫です」と従ってしまったり、
家庭では、本当は疲れているのに
「平気だよ」と言ってしまう。
それは一見、
関係を守る行為ではありますが、
相手との関係は保てたとしても、
それと引き換えに自分自身との関係を
蔑ろにしてしまう行為とも言えるのです。

だからこそ、クライエントさんが
私に忖度することなく
「嫌だ」と言葉にしてくれたとき
私はそれを拒絶としてではなく、
信頼の表明として受け取るのです。
「この関係は、私の本音にも耐えられる」
その人自身が
そう信じてくれたということでもあり、
その人の「ありのまま」を
私に見せてくれた証であるとも思うから。

こうした受け取り方は
セラピストとしての
私自身のあり方も変えてきました。
相手の本音を
歓迎できる自分でいることが、
結果として相手の安全感を
育てることにつながっている。
そして、それが
その人の「自分らしさ」を
育むための礎となっている。
そんなことを
日々のセッションの中で
教えられています。
あなたの周りに、
自身の正直な気持ちを伝えても
大丈夫だと思える人は、何人いますか?
そしてあなたは
その正直さを誰かから受け取ったとき
どう受けとめているでしょう?
カウンセリングオフィスプログレス
公認心理師 | 臨床心理士 | AEDP®︎認定セラピスト
向 裕加(むかい ゆか)
【ご予約・お問い合わせはこちらから】
| 住所 | 〒060-0042 札幌市中央区大通西1丁目14-2 桂和大通ビル50 9F マップを見る |
|---|---|
| 営業時間 | 【火~金】13:00~20:15 【土】10:00~17:00 |
| 定休日 | 日・祝日・月 |