【vol.2451】
こんにちは!
カウンセリングオフィス
プログレスのむかいゆかです。
先日、東京在住の同業者の女性から
素敵な贈り物をいただきました。

それは、韓国の小説家で
2024年にアジア人女性ではじめて
ノーベル文学賞を受賞したハン・ガン氏による
『涙の箱』という大人のための童話の本でした。
根がミーハーな私は
ハン・ガン氏がノーベル賞を受賞した直後に
彼女の作品をダウンロードしていたのですが
恥ずかしながら
未だに積読になったままだという…(汗)。
ということで
『涙の箱』が私にとっての初めての
ハン・ガン氏の作品となりました。
ネタバレになってしまうので
あまり多くは語りませんが
これは1人でも多くの人に
読んでいただきたい一冊です!
というのも
「涙」をテーマにした物語をとおして
感情の美しさや尊さについて
とても繊細に、かつ鮮やかに
描かれているから。
「感情と出会い直すとき、人生は彩りを取り戻す」

ちょっと大げさに
聞こえるかもしれませんが
これは、私がセラピーを通じて
クライエントの皆さんに
たどり着いてもらいたいと願う景色。
この童話の中にも
これに通じるような描写があって
心が震えました。
おじさんが子どもに向かって
こんな言葉をかけるシーンがあったのです。
「きみの涙には、むしろもっと多くの色彩が必要じゃないかな。特に強さがね。怒りや恥ずかしさや汚さも、避けたり恐れたりしない強さ。……そうやって、涙にただよう色がさらに複雑になったとき、ある瞬間、きみの涙は純粋な涙になるだろう。いろんな絵の具を混ぜると黒い色になるけど、いろんな色彩の光を混ぜると、透明な色になるように」(p.72)
(『涙の箱』、ハン・ガン 作 きむ ふな 訳)
子どもの頃、泣いていると
亡き母にこんなことを
よく言われたものです。

「泣いても、何も(問題は)解決しない」
「泣けば思い通りになると思って…」
「泣いても、解決しない」
という母の言葉は
一見正論のように聞こえますよね。
恐らく、母自身も
そうやって自分に言い聞かせることで
感情を制御して
生き抜いてきたのだと思います。
だから、私自身もかつては
涙を流すことを「無駄なこと」と捉えて
感情を抑えていた時期がありました。
でも、AEDP®︎という心理療法を通して
感情との向き合い方を深く学び、
それをセラピーのセッションにおいて
実践してきた経験があるからこそ
今なら、こう思えるのです。
たとえそれが
怒りや恥ずかしさのような
一見すると
「汚い」と感じる色であっても
それは
人生を輝かせるための
大切な光の色彩だということ。
泣きたいときに
理由なんていりません。
込み上げてくる
ありのままの感情を
ただただ迎え入れることが
できるようになったとき
私たちの人生は、驚くほど優しく、
鮮やかな彩りを取り戻していくものです。
私はセラピーの場を通じて
クライエントの皆さんの人生が
そうやって輝きを取り戻していく瞬間を
何度も、何度も、この目で
目撃(witness)してきました。
そんな涙を、あなたもどうか
歓迎(welcome)してあげてください。
涙を流したその先には
優しくて鮮やかな彩りが戻ってきた人生が
待っているはずだから…。
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