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Parental Defense(親をかばう防衛)とは|親に不満を言えない人が抱える“沈黙の構造”

親子

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なぜ親には

言いたいことが言えないのか。

 

 

 

なぜ本音を口にしようとすると、

急に言葉が詰まってしまうのか。

 

 

 

その背景には、幼い頃に身につけた

“ある心理的な防衛反応” が

関係していることがあります。

 

 

 

【vol.2334】

 

 

 

こんにちは!
カウンセリングオフィス

プログレスむかいゆかです。

 

 

 

日本人に限らず

アジア系の親を持つ人によくみられる

『Parental Defense 』。

 

 

 

日本語にすると

親をかばうための防衛反応…と

訳すことができるかと思います。

 

 

 

親に不満を抱けない空気のなかで

 

 

 

日本に限ることなく

アジアの家族文化には

「親への敬意」や「育ててもらった恩」を

重んじる価値観が未だに根強く残っています。

 

 

 

とても美しい側面がある一方で

子どもが自分の気持ちよりも

親の心の安定を優先しやすくなる…

という影響もあるんですよね。

 

 

 

小さな頃から

“親を困らせてはいけない”という

メッセージを受け取るなかで

 

 

子どもは無意識のうちに

Parental Defense

(親をかばうための防衛)

を身につけるのです。

 

 

 

本当は傷ついた出来事でさえ

 

 

「親を悪く思ってはいけない」

「私が悪かったのかもしれない」

 

 

と感じてしまう。

 

 

 

親をかばう防衛は

子どもなりの“生き延びるための知恵”

とも言えます。

 

 

というのも

子どもにとって

親とのつながりは“生命線”。

 

 

 

 

 

 

その関係が揺らぎそうになると

自分の感情を押し込んででも

親をかばうことによって

自分を守ろうとするんですよね。

 

 

 

これは子どもの愛と適応が生んだ

自然な反応とも言えるのです。

 

 

 

 “恩”が子どもを縛るとき

 

 

 

日本を含むアジアでは

「育ててもらったのだから
 文句を言うなんて何事だ」

という空気がまだ根強く残っています。

 

 

 

さらに

「老後は子どもが見るもの」

という価値観も重なって

 

 

子ども側に

強い義務感や罪悪感も発生しやすい。

 

 

 

 

 

 

たとえ、それがつらかったとしても

「親には感謝しなければ!」という思いが

本音を押し込めてしまう。

 

 

 

これは個人の問題ではなく

文化そのものがつくり出す

“沈黙の構造”だと言えるでしょう。

 

 

 

セラピーで扱うことに抵抗が出る理由

 

 

 

これはとても大切なテーマなのに

「親子関係に、特段問題はありません」

「普通に育ててもらった」などと言って

触れたがらない人も多くいます。

 

 

 

その背景には

「親と対峙しなければ問題は解決しない」

という誤解があります。

 

 

 

 

 

 

親に本音を伝えれば、

衝突する、関係が悪化する—

 

 

 

親との関係を揺らすことを

“危険”と感じやすいのは

アジア文化で育った人にとって

非常によくみられる反応です。

 

 

 

セラピーで扱うのは
“親”ではなく“あなたの体験”

 

 

 

しかし

実際のセラピーで必要なのは

親と戦うことでも

関係を切ることでもありません。

 

 

 

大切なのは

あなたの内側に取り残されてしまった

体験や感情を安全な関係のなかで

丁寧に扱うことなんですよね。

 

 

 

 

 

 

親に何かを伝える必要はありません。

 

 

 

当時、どんな気持ちだったのか

今もどんな影響が残っているのか—

 

 

そこに静かに触れていくことが

癒しの第一歩となるのです。

 

 

 

そうやって内側が整ってくると

外側の関係は

“自然で無理のない形”

変わり始めていきます。

 

 

 

これは親を責める行為ではなく

あなた自身を取り戻すプロセスなのです。

 

 

 

親との関係を守ろうとして

押し込んできた感情は

 

 

ただ抑え込んで終わりではなく
本当は“感じられる日”を

ずっと待っていたものでもあります。

 

 

 

涙かもしれないし、怒りかもしれないし

言葉にならなかった想いかもしれません。

 

 

 

 

 

 

押し込んできた感情は

あなたを苦しめるためにあるのではなく

本当は“あなたがどう生きていきたいのか”を

そっと教えてくれるために存在しています。

 

 

 

安心できる場所で丁寧に触れられたとき、
その感情はあなたを整え、守り、導く

“味方”へと変わっていくことでしょう。

 

 

 

もしよければ、そのプロセスを

私と一緒に歩いてみませんか?

 

 

 

ひとりで頑張らずに
私にお手伝いさせてください。

 

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