「もう大丈夫かも」と感じたとき。
その気持ちには
ゆっくり扱いたい
大切なプロセスがあります。
【vol.2325】
こんにちは!
カウンセリングオフィス
プログレスのむかいゆかです。
セラピーを続けていると、ふと
「そろそろ辞めてもいいのかもしれない」
と感じる瞬間が出てくるかと思います。
これは、とても自然な反応です。
気持ちが軽くなってきたり
日常生活のなかで
“自分で対処できる感覚”が戻ってくると
セッションに通う理由が
少し見えにくくなることがあります。

料金が気になってくることも
もちろん人間として当たり前のこと。
ただ─
ここで大切なのは
その気持ちをセラピストに
伝えてみることだと思います。
というのも
「辞めたい」と感じるときには
“良くなってきたから”だけではなく
少し怖さが動いていたり
関係性の変化に戸惑っていたり
さまざまな心の動きが
重なっていることが多いからです。
その揺れを
一緒に見つめること自体が
セラピーの大切なプロセスのひとつでも
あるんですよね。
私はよくセラピーの終結を
「減薬」にたとえています。
薬も自己判断で
いきなりストップすると
体調が乱れてしまうことが
ありますよね?
心もまったく同じで
回復の最終段階には
“安定化のプロセス” が必要です。
そのため、
2週間に1回 → 3週間に1回 → 月1回
というように
少しずつ間隔をあけることを
私はよく提案しています。

これは単なる時間調整ではありません。
✔︎ セラピーで育った力が
日常でどのように活きているか?
✔︎ どの場面でまた揺れが出るのか?
✔︎ 困ったときに“また相談していい”という
感覚が保たれているか?
そうしたことを丁寧に確認しながら
ゆっくり“自分で歩いていく力”を
安定させていくための時間なのです。
セラピーは
つらかった気持ちに触れて
終わるのではありません。
むしろ
「良くなってきたからこそ
最後の仕上げが大事」
と言えるほど
終結期には意味があります。
✔︎ 感情に気づく力
✔︎ 一人で抱え込まず誰かに助けを求める力
✔︎ 自分への信頼感
こうした“内側の強さ”は
終結のフェーズに入ってきたときに
大きく育っていくもの。
だからこそ、急にやめるのではなく、
「ゆっくり手を離していく」
プロセスが大切なのですよね。
自分の力で歩ける感覚が育ちつつも
必要ならまた戻ってきてもいい。
そうした“つながりの安心”を
残したまま終えるセラピーは
回復を長く支えてくれる土台になります。
セラピーは
始まり方だけでなく
どう終えるかにも
大きな意味があります。
もし
「もう大丈夫かもしれない」
と感じたときには
その思いごと
どうか遠慮なく
セラピストに話してみてください。

終結はゴールではなく
これからの日々を
より安心して歩いていくための
“穏やかな移行期間”だから。

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