「もっと頑張らなきゃ」
「ちゃんとできていないとダメ」
そんなふうに
自分を責めてしまう時期が
私にもありました。
でも、不完全な自分を
受け入れられるようになったとき
心がふっと軽くなる瞬間が訪れます。
【vol.2319】
こんにちは!
カウンセリングオフィス
プログレスのむかいゆかです。
明後日、倶知安で
スキーインストラクターの方向けに
英語で研修会を行う予定です。

日英併記にした
スライドは完成していて
研修会の流れはだいたい把握してますが
当日の話す内容は“ほぼぶっつけ本番”。
というのも
日本語で研修をするときも
台本はつくることはなく
そのときの雰囲気や
聴衆の反応を見ながら
話すことを随時決めているから。

英語で研修講師を務めるのは
これが初めてのことなのですが
でも、不思議なことに─
プレッシャーはほとんどないんですよね。
もちろん
ちょっぴりは緊張します。
ただ、それでも
「なんとかなるはず」
そんな感覚が、身体のどこかに
ちゃんとあるのです。

この準備をしながら
ふと学生時代を思い出しました。
カナダの大学で
心理学を学んでいた頃
クラスの前で英語でプレゼンするという
課題がありました。
英語は母国語ではない。
完璧には話せない。
それがもう
致命的に思えてしまって
「ネイティブのように話せない自分では
認められない」
「不完全な私は、価値がない」
当時の私は
そんなふうに思い込んでいました。
だから、緊張が半端なくて
台本を作っていたのにもかかわらず
うまく喋ることができなかった。

散々だったあのプレゼンの記憶は
いまだに身体のどこかに残っています。
語学力そのものよりも
“自分への厳しさ”のほうが
強かったんですよね。
それが今は─
あの頃の自分とは
まったく違う“安心”を感じています。
英語が完璧じゃないのは仕方ない。
それでも、私は十分に頑張っている。
むしろ、
こんな挑戦をしている自分を誇りに思う。
そんなふうに感じています。

不思議なんですが
語学力だけで見れば
22歳の頃のほうがずっと上でした。
でも今の私のほうが
プレッシャーに押しつぶされることなく
自然体でいられるんですよね。
大人になる過程で
仕事での経験や
セラピストとしての学びの中で
少しずつ、ゆっくりと、
“不完全な自分をそのまま許せる感覚”
が育っていったのだと思います。

完璧じゃなくてもいい。
間違えてもいい。
それでも、私は私として価値がある。
これは語学の問題ではなく
自分に対するまなざしが
優しくなったということ。
そして、その“内側の安全”が育つと
挑戦ってこんなにも軽やかになるのだと
あらためて感じています。
不安でいっぱいで、
完璧にできない自分を
責め続けていたあの頃の私。
英語がうまく話せないだけで
価値まで失ったように感じていました。
今なら、あの頃の私に
「大丈夫だよ」と
伝えてあげたい気持ちになります。
若い頃の“できなさ”や“未熟さ”は
当時はつらかったけれど
長い時間をかけて私を支える土台に
変わっていきました。
不完全さを抱えたままでも
自然体で挑戦できるようになった今、
ふと、こう思うのです。
私たちは、自分の不完全さに
どれくらい優しくできているだろう、と。
「もっと頑張らなきゃ」
そんな気持ちに押されて
苦しくなることは
誰にでもあります。
でも、不完全なままでも
人は十分に価値があって
そのままを尊重されていい。

自分の弱さごと
まるっと受け入れられるようになると
心は本当に軽くなるものです。
もし今、
22歳の頃の私のように
ひとりで抱え込みすぎているなら─

| 住所 | 〒060-0042 札幌市中央区大通西1丁目14-2 桂和大通ビル50 9F マップを見る |
|---|---|
| 営業時間 | 【火~金】13:00~20:15 【土】10:00~17:00 |
| 定休日 | 日・祝日・月 |