Netflixの人気リアリティ番組
『セリング・サンセット』を観ていて
思わず「Bravo!」と
声を上げてしまったシーンがありました。
それは経営者が
従業員に向かって
「セラピーの費用は出す」と言い切った瞬間。
心のケアを
「投資」として見るこの視点に
深い共感を覚えました。
【vol.2295】
こんにちは!
カウンセリングオフィス
プログレスのむかいゆかです。
数日前に
私の大好きなリアリティ番組
『セリング・サンセット』のシーズン9が
Netflixで配信されはじめました!
(日本語字幕で観ることができます!)
『セリング・サンセット』とは
ロサンゼルスの高級不動産会社
「オッペンハイム・グループ」で働く
女性エージェントたちの日常を追った
リアリティ番組です。
豪華な物件の売買だけでなく
仕事の競争や人間関係、恋愛や嫉妬など
セレブな世界の裏側で繰り広げられる
人間模様がまた面白いんですよね〜。

あまりにも好きすぎて
一気に観てしまいました。
このシーズンでは
今年の1月に高級住宅地
パシフィック・パリセーズで発生した
山火事後に
オッペンハイム・グループの
エージェントにひとりである
メアリー・ボンネットの自宅が
強盗に入られたことについても
取り上げています。
自宅が強盗の被害に遭って
恐怖や不安に怯えるメアリーは
ちょっとしたことでも
過剰に反応してしまうように
なってしまって
夫のロメインとの関係が
ギクシャクし始めるんですよね。
それを会社の
オーナーのひとりである
ジェイソンに相談すると
彼は彼女にこんな提案をします。
この投稿をInstagramで見る
(左から4番目がメアリー、一番右がジェイソン)
空き巣の件でギクシャクしてる
(中略)
言っただろ
(セラピーの)費用は出す
受けるべきだ
僕はブレット
(双子の片割れで共同経営者)と
セラピーに通った
(中略)
誰にとっても大切なことだから
費用は出す
このシーンを観た瞬間、
私は心の中で叫びましたよ、
「Bravo!」と…(笑)。

多くの経営者や管理職は
「仕事とプライベートを切り分けろ。
それが社会人としての常識だ!」
といったようなことを言いますが
人間って
連続性の中で生きている以上
心を電気のスイッチみたいに
仕事とプライベートのON/OFFを
きっちりと切り分けるようには
できていないんですよね。
家での不安や悲しみを
職場に持ち込んでしまうのも
仕事でのストレス
を家庭に引きずってしまうのも、
とても人間的なことであり
それは誰しもに起きる
当たり前のことなのです。
従業員のプライベートの問題に
会社として関心を向け
必要であれば
セラピーを受けることを後押しする—。
従業員が安心して
心のケアを受けられる環境を整えることは
実は
コストではなく「投資」
なんですよね。

心の安定が取り戻されると
人は自然と周囲と
良い関係を築けるようになり
集中力や創造性も高まります。
その積み重ねが
最終的に組織の信頼や業績にも
確実に反映されていきます。
メンタルヘルスの支援は
「困ったときの特別な対処」ではなく
日常のメンテナンスとしてあるべきで
そして、それを個人任せにせず
会社という“場”が一緒に支えることで
人が安心して力を発揮できる環境が
はじめて生まれるものです。
セラピーに限らず
心の健康への取り組みを
「費用」ではなく
「未来への投資」と捉える視点。
それこそが
これからの時代に求められる
本当の経営のあり方なのかもしれません。
そしてそれは
企業だけでなく
私たち一人ひとりにも言えること。
心のケアは「特別なこと」ではなく
自分らしく働き
生きるための大切な土台です。

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