自分のことを信じたいのに
どうしても不安が消えないとき。
もしかしたらその奥には
「誰かに見てほしかった気持ち」が
眠っているのかもしれません。
【vol.2292】
こんにちは!
カウンセリングオフィス
プログレスのむかいゆかです。
誰よりも
自分の頑張りを知っているのに
ときどき
自分を信じられなくなることって
ありませんか。

頭では「大丈夫」とわかっていても、
心のどこかがまだ疑っているような感じ。
私にも、そんなときがあります。
ちょっと前も
そんな自己疑念が出てきたので
自分の内側を見つめるワークをしていたら
ふと、4〜5歳の頃の自分が
イメージの中に浮かんできました。

父は仕事でほとんど家におらず、
母は生まれたばかりの
妹の世話で手一杯。
私は“いい子”でいるように
求められていました。
「お姉ちゃんなんだから」
と言われるたびに
甘えたかった気持ちを飲み込んで…。
そんなイメージが浮かんできたとき
胸の左側がチクチクと痛みました。
その痛みを追い払おうとせず
ただただ感じながら
一緒にいてみたんですよね。
するとイメージの中で
あの頃の私が泣きながら
こう言いました。
「ママ、ゆかのこともちゃんと見て!」と。
言いたかったけど
当時は言えなかったこの言葉を
イメージの中で母に伝えてみると
母が「仕方がないわね」と
微笑みながら
私を膝に乗せてくれました。
そのイメージが出た瞬間
胸の痛みはフワッと軽くなり
温かい何かに
包まれるような感覚がありました。
しばらく
その感覚を味わっていると
母の声が聞こえてきたんですよね。
「お姉ちゃん、
あなたなら大丈夫だから」
実際に当時も、その後も、
母からそんなことを
言われたことはありません。
でも、イメージの中で
その言葉を受け取った瞬間
涙がポロポロとこぼれてきました。

ああ、私はずっとこの言葉を待っていたんだ—。
その涙とともに
「自分を信じてもいい」という感覚が
静かに戻ってきたのです。
振り返ってみると、
この体験の中で起きていたのは
心の奥の防衛がやわらぎ、
「本当の気持ち(見てほしい)」が表れ、
安心の中でそれが受け止められた—
という流れでした。
心が癒されていくときには、
「守る → 感じる → つながる → 安心する」
という順番があります。
今回は、まさにこのプロセスを
自分の内側でたどった時間でした。
自分を信じるというのは
その根拠や証拠を探すことではなく
これまでの自分の頑張りを
自分自身がちゃんと見てあげること。
そして、その頑張りを
一番近くで見てきた自分が
一番の味方であることを思い出すことです。
ワークをした後の私の胸の奥には
静かな落ち着きが出てきましたが
その静けさこそが
『あなたなら大丈夫』という
自分への信頼の感覚なのかもしれません。

でも、
こういったワークをひとりでするのは
ときに難しいこともあります。
そんなときは—

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