
人を恐れずに関われることは
私の人生を豊かにしてくれました。
一方でセラピーの場にいると
「人とつながるのが怖い」
と感じる方も多くいます。
今回は
その両方の視点から書いてみます。
【vol.2240】
こんにちは!
カウンセリングオフィス
プログレスのむかいゆかです。
私は小さい頃から
とにかく人に対して
恐れを抱くことがありませんでした。
道ですれ違った人にも
気軽に声をかけたり
知らない人にも
懐いてしまうような子どもで
両親からは
「このままだと誘拐されるんじゃないか?」
と本気で心配されたこともあります。
当時はただの“危なっかしい子”に
見えたかもしれません。
けれど振り返ってみると
その特性は
「人を信じたい」
「距離を恐れない」
という
私の素地でもあったように思います。
昨日は中学の同窓会があって
幹事をさせてもらいました。
久しぶりに顔を合わせた同級生たちと
あっという間に
昔の空気に戻れる自分がいました。
「信じて近づいても大丈夫」という感覚は
何十年経っても人との間に
橋をかけてくれるのだと実感しました。
先月、札幌での国際学会で
通訳として参加したときに
ご一緒させてもらったAEDP仲間と
先週も名古屋の国内学会で再会しました。
そのとき彼女から
「いろんなところに
知り合いがいてすごいですね!」
と言われました。
確かに
全国の主要都市には
声をかければ
会いに来てくれる仲間がいて
札幌に来るときには連絡をもらえます。
海外に行っても
どこかで誰かに再会できる――。
気づけば
そんな「人の輪」の中で
生きている自分がいました。
そして今日は
エスコンフィールドで開催された
クラフトビールのビアフェスに
出かけたのですが
はからずしも
何人もの知り合いに出会いました。
仕事でもプライベートでも
「人を恐れずに近づく」という
私の特性は
思わぬ形で
つながりを広げてくれているのだと
実感しました。
一方で、セラピーの現場にいると
「人とつながるのが怖い」と感じる方が
一定数いることに気づきます。
そして、それには必ず理由があります。
過去の拒絶や裏切りの経験、
安心できる人間関係に
恵まれなかった体験…。
そうした出来事が積み重なって
「人に近づくのは危険だ」という感覚が
身についてしまうのです。
だから
人を恐れてしまうのは
その人のせいではありません。
むしろ、生き延びるための
自然な反応なのです。
セラピーでは
その恐れを否定するのではなく
「今ここで安心して関われる経験」
を少しずつ積み重ねていきます。
セラピストが
目の前の小さな表情や言葉を
丁寧に受けとめることで
「この人とは大丈夫かもしれない」
という新しい体験が芽生えていきます。
子どもの頃に心配された
「フレンドリーさ」。
あのときは危うさにも見えたけれど
今ではセラピストとしての強みであり
私自身の人生を豊かにしてくれる
力になっています。
誰かを信じて
恐れずに一歩近づいてみる。
そのシンプルな行為が
人とのつながりを育て
人生をあたたかくしていくのだと
同窓会や学会、そして
今日のビアフェスを通して
改めて感じました。
ですが
人とのつながりに
安心を感じられないときや
一歩を踏み出すのが
難しいときもあるかもしれません。
そんなときは…
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