
本当に大切なのは
「何を話すか」よりも
「どんなふうにそこに“いる”か」
なのかもしれない。
経営者の方々に
お話しする機会を通して
改めてそんな気づきがありました
【vol.2175】
こんにちは!
カウンセリングオフィス
プログレスのむかいゆかです。
昨晩、所属している経営者会の
青年部の世話人会に呼ばれて
「セルフ・コンパッション」について
お話をさせていただきました。
「セルフ・コンパッション」という
概念そのものが
日本の社会には浸透していませんし
この言葉を
「初めて耳にした!」という人が
ほぼ100%だったこともあち
私が伝えたかったことが
どのくらい届いたのかは、
正直なところよくわかりません。
でも、私が話している最中に
気持ちよさそうに
眠っている方がいたり(笑)
会が終わったあとに
「癒されたわ〜。
向さんの声が心地よくて!」
と声をかけてくださる方がいたりして…。
それはそれで
ちゃんと意味がある時間だったのではないか
と感じています。
というのも
気持ちよく眠るというのは
「安心」や「安全」を感じていないと
できないことだから。
警戒している状態は
緊張しているときに
人は、うたた寝なんてできません。
つまり
あの場に何かしらの“安心感”や“安全”が
流れていたということ。
それは、私にとって
セラピストとして大切にしていることの
ひとつだったりするのです。
“安心をつくる”
“安全を担保する”というのは
言葉だけではできないんですよね。
知識や理論をたくさん並べるよりも
その人の「在り方」や「空気感」が
何よりも人の心に影響を与えるものだと
私は思っています。
こうした場面でよく思い出すのが
セラピーの現場で大切にされている
「プレゼンス」という言葉。
プレゼンスとは
「存在の質」とも言えるようなもので
話す内容そのものよりも
どんな声で語られるか、
そこにいる人がどんなまなざしで
どんな姿勢でその場にいるのか…
そんな“全体”の
雰囲気や態度のことを指しています。
そして
そのプレゼンスこそが
目の前の人に
「自分は大丈夫かもしれない」と
感じさせる力になるのです。
特に
セルフ・コンパッションのように
これまで馴染みのなかった
概念を扱うときほど
“正しく伝えること”よりも
“安心して触れてもらえる
空気をつくること”が
大切なのだと改めて感じました。
今回は
講義の構成やスライドの準備に加えて
どこかで
「ちゃんと伝えなきゃ」という
プレッシャーも自分の中にありました。
でも、終わってみて思ったのは
細かい言葉や説明の正確さよりも
その場に流れていた“空気”や“温度”のほうが
ずっと深く届くことがあるということ。
もしかしたら、言葉ではなく
“雰囲気で伝わること”って
あるんですよね。
安心して眠れる。
何も話さずとも、ほっとできる。
それは、セラピーに限らず
人と関わるあらゆる場面で
実はとても大切なことなのかもしれません。
伝えるより
まずは「そこにいること」を信じて。
私は
そんなプレゼンスを
これからも磨いていきたいと思います。
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