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分かり合えなかった母との距離と、静かな“再会”の記録

親子

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納骨を終えた青空の下、

母との距離のそっと触れた一日。

 

 

ふとした会話から

みえていなかったつながりが

浮かび上がってきました。

 

 

 

【vol.2138】

 

 

こんにちは!

カウンセリングオフィス
プログレスむかいゆかです。

 

 

 

今日は亡き母の6ヶ月目の月命日でした。

 

 

 

(3年前、東京スカイツリーで母と一緒に)

 

 

 

別れの青空の下で

 

 

 

母の四十九日は真冬で

北海道ではお墓が雪で埋もれてしまう季節。

 

 

 

当然、その間、

墓石屋さんも仕事ができないので

墓誌に母の戒名なんかを入れるのは

雪が溶けてから。

 

 

 

「完成は5月20日くらいになりそう」

という連絡を墓石屋さんから受けて

母が他界してちょうど6ヶ月になる今日に

納骨することにしました。

 

 

 

月曜日くらいまでは

最高気温が10℃ちょっと…という

寒い日が続いていた札幌ですが

 

 

今日はこのとおり

綺麗な青空が広がって

 

 

 

 

気温も24℃を超えるくらいまで上がり

太陽の光がジリジリと照りつけて

木陰のない霊園にいたら暑いくらい…。

 

 

 

 

 

でも、こんなお天気の良い日に

母を送り出すことができて

本当に良かったなぁ…と思っています。

 

 

 

母との距離を思い返す

 

 

 

私と母は

仲は悪くはありませんでしたが

 

 

そうかと言って

仲が良かったわけでもないんですよね…。

 

 

 

社交的な私とは異なって

母は引っ込み思案で

 

 

新しいことを学んだり

経験したりすることに

尻込みしてしまうタイプ。

 

 

 

そんな母とは

話が合わなかったり

あまり共通点がなかったりして

 

 

何かについて

深いレベルで語り合ったということは

生きている間はなかったんです。

 

 

 

だから

母とはちょっと距離を感じていて

親しさを感じたことは

正直なところ、ありませんでした。

 

 

 

 

 

母から受け継がれていたもの

 

 

 

中富良野町という

小さな町で生まれ育った母は

 

 

若い頃

どうしても札幌に住んでみたくて

 

 

当時、母の家族を取りまとめていた

(母の)祖母に懇願して

「1年限定」で札幌で暮らす約束を

取りつけたのです。

 

 

 

ですが

その「1年限定」の期間に

私の父と知り合って恋仲になり

 

 

祖母との約束どおり

一旦は地元に戻るものの

 

 

父と一緒になるために

セッティングされていた

お見合いをブッチして

 

 

母を迎えにいった父と

札幌に戻ってきたんですよね。

 

 

 

実は

私も高校時代に

「1年限定」ということで

留学に出させてもらいましたが

 

 

「約束だから一旦戻ってきなさい」

という父の言葉に従って

一度は札幌に戻ってきたものの

 

 

どうしてもカナダの大学に進学したい!

という気持ちを抑えられずに

再び、地元を飛び出したという…。

 

 

 

そんな話をしていたときに

パートナーがポツリとこう言いました。

 

 

 

ゆかは、ママの血を受け継いだんだね

 

 

 

 

 

 

そのひとことが、不意に心に沁みました。

 

 

 

母とは性格的には

全然似ていないと思っていた私ですが

 

 

自分の慣れ親しんだ世界を飛び出して

外に出ていこうとするその“勇気”は

確かに母から

受け継いだものだったかもしれない

 

 

…と気づかされたから。

 

 

 

一度は地元に戻りながらも

自分の意思で、愛する父とともに

札幌に戻ってきた母。

 

 

 

その姿を

若かりし頃の自分の姿が

ふと重なって見えたんですよね。

 

 

 

今、私が

こうやってここにいられるのも

あのとき母が選んだ

“札幌行き”の一歩があってこそ。

 

 

 

心の奥で

生前の母とは

ずっと分かり合えないままだと

思っていましたが

 

 

分かり合うことが

すべてではなかったのかもしれない…と

少しだけ思えるようになりました。

 

 

 

思い描いていたような

理想の母娘的な親しさは

なかったかもしれないけど

 

 

母の中にあった勇気や選択は

ちゃんと私に受け継がれていたんだと

そう感じられるようになったから。

 

 

 

今日の青空の下で

ようやく母を送り出せたこと。

 

 

 

それは、別れというよりも

自分の中にあった母の一部を

見つけ直すような一日だった気がしています。

 

 

 

そして、今は、

母の選んだその一歩に

そっと「ありがとう」と伝えたいーー

 

 

そんな気持ちでいます。

 

 

 

生きているあいだに

分かり合えなかったことも

あとから見つけ直せることがある。

 

 

 

それは、セラピーの場でも

よく起こることです。

 

 

 

そんな“心の再会”のプロセスを

ご一緒できたらうれしいです。

 

 

 

ひとりで頑張らずに
私にお手伝いさせてください。

 

 

 

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