歩き続けて9年、これからも“プログレス”とともに

【vol.2115】

 

 

こんにちは！

カウンセリングオフィス
プログレスのむかいゆかです。

 

 

 

今日、5月６日は

私がオフィスを開業した日です。

 

 

 

 

 

2016年の今日、

勤めていた大学の学生相談室を離れて

札幌の中心部に小さなオフィスを構えました。

 

 

 

カナダの大学を卒業して

札幌の大学院を受験したときの面接で

「将来はどんな臨床心理士になりたいですか？」

と訊かれて

 

 

 

 

 

 

そう答えたときのことを

今でもよく思い出します。

 

 

 

北米では独立開業をしているセラピストは

ごく一般的でしたが

当時の日本ではまだまだ珍しく

 

 

ましてや身近に

ロールモデルと呼べる人もいませんでした。

 

 

 

なので開業した当初は

夢が叶ったというよりも

 

 

不安のなかで一歩を踏み出した

…という感覚の方が

正直強かったんですよね。

 

 

 

けれど、思い切って

あの一歩を踏み出したからこそ、

今の私があるのだと信じています。

 

 

 

 

 

この9年の間、臨床の実践だけでなく

ビジネスに関するセミナーに通ったり

経営者団体に所属して勉強会にも出たりして

「続けていく力」や「伝えていく力」を

磨いてきました。

 

 

 

また、道外や海外に足を運んで

体系的にさまざまなセラピーを学ぶ機会にも

恵まれてきました。

 

 

 

 

 

そこで出会った全国や世界で活躍する

セラピストたちの姿に何度も勇気づけられ

また、インスパイアされてきました。

 

 

 

けれど、セラピーが

まだ十分に浸透しているとは言えない

日本社会の中で

 

 

私が思い描いてきたような展開は

まだ実現できていません。

 

 

 

もっと多くの人に

「心のケアを受けることは特別なことじゃない」

と感じてもらえるようになって欲しいし

セラピーの価値というものを知ってもらいたい。

 

 

 

そのために自分が何ができるかを

いまもなお、日々模索しているところです。

 

 

 

ぶっちゃけ

自分の力不足に悔しくなることもありますが

それでも、立ち止まらずにチャレンジを続けてきた

という自負は多少なりともあります。

 

 

 

とはいえ

それは決してひとりの力で

やってこられたわけではありません。

 

 

 

これまで出会ってきた

クライエントの方々との時間が

私を育ててくれ

 

 

私を“セラピストにしてくれた”のだと

つくづく感じています。

 

 

 

 

 

セッションで交わされる言葉、

沈黙の中で感じとった感情の動き、

涙の奥に宿る強さや

恐る恐る見せてくれた本音…。

 

 

 

そういった一つひとつに

私も支えられてきたんですよね。

 

 

 

どれだけ研修を重ねても

どれだけ知識を蓄えても

 

 

実際に人と人が向き合う場でしか

育たない実感や直感がある。

 

 

 

そうやって私自身が

少しずつ形づくられてきたように思います。

 

 

 

10年目に向かう今、

「まだまだ道半ば」だという

感覚はありますが

 

 

この“まだまだ”を抱えながら

歩き続けることが

私にとっての誠実さなのだろう…

とも思っています。

 

 

 

いつか、自分が受けとってきたものを

次に世代にきちんと渡していけるように

 

 

そしてなによりも

セラピーの価値がもっと当たり前のものとして

日本社会に根づいていくように

 

 

そんな願いをあらためて胸に抱きながら

10年目の今日を

新たな決意とともに迎えています。

 

 

 

10年目も着実に前進していけるよう

一歩一歩を大切にしながら

歩んでいきますので

 

 

カウンセリングオフィスプログレスを

あたたかく見守っていただけたら嬉しいです。