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Humility(謙虚さ)を忘れずに、言葉を選ぶということ

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【vol.2096】

 

 

こんにちは!

カウンセリングオフィス
プログレスむかいゆかです。

 

 

 

炎上商法に加担はしたくないので

詳しいことに言及するのは避けますが

 

 

ある心理カウンセラーの方が

来週出版予定のご自身の著書の表紙写真を

SNSに投稿されているのを見かけました。

 

 

 

そこに並んでいた言葉を目にした瞬間、

開いた口がしばらく塞がりませんでした。

⬇︎⬇︎⬇︎

 

 

「職場にはびこる困った人」

「尻拭い」

「(困った人を)うまく動かす心理術」

 

 

 

これらは発達障害や愛着障害、

トラウマを抱えながら

働いている方々に向けられた表現だと知って

私は言葉を失いました。

 

 

 

 

 

それ自体が「あり得ない!」

と思ったのですが

 

 

言葉だけでなく

本の装丁のイラストも

また目を疑うようなものだったんですよね。

 

 

 

この著者が

「困った人」とする人物の顔を

ナマケモノなどの“動物”に

擬人化/キャラ化して描いていたのです。

 

 

 

その表現は

当事者の存在や苦しみを

まるで“嘲笑や揶揄の対象”としてしか

見ていないように映りました。

 

 

 

 

 

私でさえ見ているだけで

胸が苦しくなったのですから

 

 

当事者の方々がどれほど傷つき

心を大きく揺さぶられたかは

想像に難くありません。

 

 

 

こうした表現は

単なる「言葉選びの問題」では

済まされません。

 

 

 

それは

特定の人に対する

差別的なまなざしであり

当事者の尊厳を傷つけ

 

 

社会的偏見や“排除の空気”を

助長するものに他ならないから…。

 

 

 

けれども

もっと大きな問題はーーー

 

 

著者だけでなく

編集者や出版社、デザイナーの判断を経て

「これを世に送りだそう!」と

GOサインが出されたという事実にあります。

 

 

 

つまり

差別や偏見を助長する表現に

 

 

誰も

ブレーキをかけなかったという

構造的な問題があったということです。

 

 

 

そこには

DEI(多様性・公平性・包括性)への

理解の欠如が、明らかに見てとれます。

 

 

 

 

 

私が学んでいるAEDP®︎研究所には

DBE&I Committee

(多様性・帰属感・公平性・包括性委員会)

が設置されており

 

 

差別的な出来事には申し立てができ

適切に対応される仕組みがあります。

 

 

 

単に

「悪気はなかった」で済まさず

 

 

構造の問題として

丁寧に向き合ってくれる土壌があることに

安心感を覚えます。

 

 

 

こうした問題は

個人の感じ方の違いとして

片づけるのではなく

 

 

組織や社会が取り組むべき

“構造としての課題”として

認識されるべき。

 

 

 

そして

その構造に問いを投げかけ

少しずつでも変えていく必要があるのだと

今、強く思っています。

 

 

 

言葉には、力があります。

 

 

 

 

 

 

その力が

知らず知らずのうちに

誰かを傷つけてはいないか。

 

 

 

私たち一人ひとりが

立ち止まって考えることが

いま、求められているのではないでしょうか。

 

 

 

Humility(謙虚であること)を忘れずに。

 

 

 

自戒を込めて、いま感じていることを

率直に綴ってみました。

 

 

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