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ありふれた存在である自分を受け入れるということ ー その1

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【vol.1888】

 

 

こんにちは!

カウンセリングオフィス
プログレスむかいゆかです。

 

 

 

いや〜、今週の『虎に翼』、

胸がギュッと詰まるシーンがたくさんあって

見応えがありました。

 

 

 

今日の終わりもすごかった…。

 

 

 

寅子が新潟赴任時代に出会った

美佐江という女子高校生。

 

 

 

美人で勉強のできる美佐江は

実は新潟で多発していた少年犯罪を

裏で操っていた張本人だったのですが

 

 

地元の有力者である父親の力を後ろ盾に

責任をすり抜けてきました。

 

 

 

 

 

そんな美佐江は東大に合格して

上京していたのですが

 

 

実は20代半ばにして

彼女の娘が3歳のときに車に轢かれて

既にこの世を去っていることが判明。

 

 

 

美佐江の母が寅子に渡した手帳の中に

綴られていた彼女が残した最期の言葉を

ナレーションと共に耳にしたとき

ザワっとしました。

 

 

 

 

 

その内容は以下のとおり⬇︎

 

 

私はたしかに特別だった。私が望めば全てが手に入った。全てが思い通りになった。盗みも、体を売らせることもできた。けどこの東京で、私はただの女にすぎず、掌で転がすはずが知らぬ間に転がされていた。次々に沸く予期せぬことに翻弄された。身籠れば、特別な何かになれるかと期待したが無駄だった。私の中に辛うじて残る『特別な私』が消えぬうちに消えるしかない。

 

 

 

この言葉を聞いた瞬間は

ザワついただけなのですが

 

 

しばらくすると

 

 

「あれ?この感覚、
 以前もどこかで
 体験したことがあるかも」

 

 

と記憶が身体に戻ってきたんですよね。

 

 

 

そんな自身の身体感覚に留まって

内側を探ってみたら

ちゃんと記憶が蘇ってきました。

 

 

 

 

 

つながったのは

高校に入学したばかりの頃の自分。

 

 

 

中学生の頃

なまじ勉強ができたがために

どこかで「自分は特別だ」と

思っていましたが

 

 

道内屈指の進学校に入ってみたら

自分よりもずーっとずーっと優秀で

才能のある人間たちばかり。

 

 

 

特別な人間であるどころか

彼らと比べると

 

 

箸にも棒にもかからない

自分に対して抱いた当時の絶望感が

ありありと思い出されたのです。

 

 

 

 

 

「勉強ができた」ことで保たれていた

それまでのアイデンティティや自尊心が

一気に崩れ去って

 

 

何者でもなくなってしまったことで

足元がグラつき

 

 

「自分」という人間を

見失ってしまいそうな恐怖心で

いっぱいいっぱいだったあの時の自分が

 

 

美佐江の言葉によって

呼び起こされた瞬間でした。

 

 

 

 

 

今日の『虎に翼』のエピソードで

美佐江の言葉を聞いて

自身のことを今一度振り返ってみると

 

 

「身籠れば特別な何かになれるかと期待した」

という美佐江のように

 

 

私にとっての

高校時代の留学とは

 

 

「留学すれば特別な何かになれる」

ことを期待して

 

 

どうにかして自分の人生に対する

コントロール感を取り戻そうとした

必死の試みだったように思います。

 

 

 

が!

 

 

美佐江同様、私の必死の試みも

そう簡単にはいきませんでした。

 

 

 

むしろ

「特別な私」を取り戻すどころか

 

 

何者でもない自分に

否応がなしに直面させられる

 

 

という更なる奈落の底に

突き落とされたという。

 

 

 

 

 

ちょっと長くなってしまったので

続きはまた明日にしたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

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