【vol.1886】
こんにちは!
カウンセリングオフィス
プログレスのむかいゆかです。
9月も後半に突入して
「これが観れるのもあと半月なんだなぁ」
とちょっぴり寂しい気持ちを抱えながら
今週の『虎に翼』を観ている私ですが
昨日のエピソードでの
こんなよねの発言に
胸がギュッとしめつけられる思いでした。
「暴力は思考を停止させる。抵抗する気力を奪い、死なないために全てを受け入れて耐えるようになる。彼女には頼れる人間も、隠れる場所もなかった」――それらがなければ己も危うかった。「ありふれた悲劇」と語る、よね。「弁護士になったよねにしか救えない人たち」の存在が明確に見えてくる。#虎に翼 pic.twitter.com/j290pWajKp
— もぐ (@mog_yoi) September 17, 2024
ここでいう「彼女」とは
実の父親から監禁され
暴力や性被害を長年にわたって受けた挙句に
父の子を妊娠・出産させられた
美位子という女性の登場人物のことですが
モデルになった事件が実際にあって
その内容を知ったときは
悍ましさに身が震えたほどでした。
そんな美位子に起きていることを
とよねは言いましたが
残念ながら
私もよねには同意せざるを得ない
…と感じたからこそ
胸がギュッと締めつけられる
感覚が生じたんですよね。
こういった身体的/精神的暴力、
そして性被害というものは
明るみにならないことがほとんどで
知(られ)る機会が少ないだけで
実は日常のアチコチで起きている
というのが悲しい現実で
感情や対人関係の困難を抱えていたり
何かに依存することがやめられない人たちの
その源泉をたどっていくと
身体的/精神的暴力や性被害の過去に
行き着くことは決して少なくありません。
感情や対人関係の困難は
受けた暴力や性被害のトラウマから
生じているものであり
「何かに依存することがやめられない」
という一見すると
問題行動と捉えられがちなものも
一分一秒でも
苦しみや痛みから逃れて
やり過ごしていくための
「生存戦略」や「セルフケア」として
機能している側面があって
そういった
生きづらさを抱えながらも
多くの人が日々生き延びることに
精一杯の努力をしているんですよね。
セラピー/カウンセリングでは
彼らが自身の本来の力や尊厳、
自分らしさや心の穏やかさを取り戻すために
ワークを重ねていきますが
こういった体験は
最初からしないことに越したことはありません。
そのためにも
人権やプライバシー、そして、
境界線(バウンダリー)という概念が
社会全体に普及していくことが
早急に求められていると痛感しています。
恒例の朝ドラ受けでは
『あさイチ』のMCたちは
こんなコメントをこぼしたようですね。
⬇︎⬇︎⬇︎
つらく
非常に重いテーマであるのは
間違いありませんが
これは決して他人事ではなく
今こそ目を背けずに
しっかりと真正面から
私たちひとりひとりが
それぞれの立場で向き合うべきときがきた
…と個人的には感じてます。
The personal is political.
(個人的なことは政治的なこと)
そんなことを
しっかりと胸に留めながら
セッションを通しての
個人へのサポートのみならず
可能な限りの社会への働きかけも
積極的にしていきたいと思います。
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