【vol.1685】
こんにちは!
カウンセリングオフィス
プログレスのむかいゆかです。
「トラウマ」という言葉は
私がこの業界に足を踏み入れた
20年前と比べると
私たちの日常生活の中でも
かなりよく使われる言葉に
なりました。
それだけ広く一般的に
知られるようになった
…ということですが
未だに誤解されていることも
多々あるようにも感じています。
トラウマ(Trauma)とは
日本語では「心的外傷」という
難しい言葉で訳されているため
「なんのこっちゃ?」と
疑問に思われがちですが
わかりやすく表現するとしたら
心の傷 or 心のケガ
と表現することができます。
時々
「多くの人の前で
先生に怒鳴られたのが
トラウマなんですよね」
などと
起きた出来事そのものを
トラウマと表現する人がいますが
出来事そのものは
トラウマではありません。
トラウマとは
その出来事が起きたときに受けた
心理的なショックや衝撃が
心や身体に残ってしまい
トラウマを
引き起こした出来事が
今現在は起きていないにもかかわらず
そのときの影響が
予兆もなく蘇ってきて
今現在の生活に支障を及ぼすこと
のことを言います。
戦争や事故、
性犯罪被害や自然災害などの
生命の危機にさらされるような
出来事に遭遇したときは
もちろんのこと
日々の暮らしの中で繰り返される
両親の不仲やDV、
親からの過干渉や厳しい躾
学校や職場で生じた
教師や上司/先輩や同僚からの
身体的&精神的暴力(ハラスメント)
家族や友人、恋人との別れや
あらゆる人間関係の
不仲などといった体験も
人によっては
トラウマ化してしまう可能性が
十分にあるんですよね。
ですから
多くの人が思っている以上に
トラウマとなり得る出来事は
私たちの日常に
溢れているものなんです。
それなのに
「いちいち気にし過ぎ!」
「そんなのスルー、スルー!」
「そのくらい、みんな我慢してるんだって」
「大袈裟だよ」
などと周囲の人に言われてしまうことで
「こんな風に感じてしまう
私が弱い人間だ」
「このくらいで
弱音を吐いてはならない」
と自分自身を責めてしまい
生きづらさの根源に
トラウマが存在していることにすら
気づけずにいる人は少なくありません。
たとえ
ちょっとしたチクリとする
心の傷だったとしても
それが日常生活の中で
繰り返されれば
「塵も積もれば山となる」
という諺のごとく
傷は間違いなく肥大化していきます。
ですから
「このくらい大したことはない」と
決して侮ってはならないのです!
こういった
日常生活の中で
繰り返される出来事から
生じるトラウマは
私たち専門家の間では
スモールトラウマ
と呼ばれるようになりました。
このスモールトラウマは
生きていれば誰もが直面する
可能性があるトラウマです。
「こんなことくらいで
メソメソ/クヨクヨしてるだなんて
情けない…」
と思っているのは
ひょっとすると
生きづらさの背景に
スモールトラウマの影響がある
という証かも知れません。
「大したことない」
「こんな些細なことで…」
などとひとりで抱え込まずに
セラピー/カウンセリングをとおして
生きづらさの背景にある
トラウマを克服していきませんか?
ひとりで頑張らずに
私にお手伝いさせてください。
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