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年の瀬の文春砲から考える、セカンドレイプと性被害への間違った認識

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【vol.1620】

 

 

こんにちは!

カウンセリングオフィス
プログレスむかいゆかです。

 

 

 

2023年も残り1週間を切った

このタイミングで

どデカい文春砲がきましたね。

 

 

 

 

 

 

 

このニュースの真偽について

あれこれ言うつもりはありませんが

 

 

こういった報道が出ると

必ずと言ってイイほど

こういった発言が

あちらこちらで聞かれます。

 

 

 

 

 

メンタリストDaiGo氏は

いとも簡単に

「警察に行けばいい」

と言っていますが

 

 

 

 

そんなに

簡単なことではないんですよ。

 

 

 

まずは

人間としての尊厳が奪われたことで

計り知れない恥辱感と恐怖に苛まれる中

 

 

警察に行って

その話をすることそのものに

私たちが想像する以上の

莫大なエネルギーが必要とされるがゆえに

 

 

警察に行きたくても行けない

 

 

…と葛藤を抱いている人は

少なくありません。

 

 

 

 

 

加えて

警察に行っても

 

 

「被害者にも落ち度がある」

 

「嫌なら必死で抵抗できたはずだ」

 

「ホテルに行ったら
 そういうことになるのは

 わかっていたはず」

 

 

と門前払いされることが多いため

 

 

せっかく勇気を出して警察に行っても

更に傷つけられてしまうことを恐れて

(セカンドレイプとも言われてます。

 DaiGo氏の発言も然り)

警察に行けない人も多数います。

 

 

 

この前の日曜日に受講していた

ドメスティックバイオレンス(DV)や

性犯罪の加害者臨床の研修会で

 

 

講師の髙野先生がカナダでの現状を

ご報告くださいましたが

 

 

DVや性犯罪の対応については

日本よりもはるかに進んでいる

カナダでさえも

 

 

警察に実際に届出が出された

性犯罪の件数は

実際に起きている犯罪件数の

実に10%以下

 

 

日本同様

警察に行っても

まともに取りあってもらえない

ということを理由に

 

 

警察に届出をすることなく

泣き寝入りしているケースが

ほとんどだそう。

 

 

 

私が臨床の現場で会った

性被害を受けてきた方たちの中で

実際に勇気を出して警察に行った人も

 

 

「そのときの化粧が

 派手だったからではないか?」

 

「露出度の高い服を着ていた

 あなたにも非があるのでは?」

 

 

などと言われて

更なる傷つきを体験した人が

ほとんどで

 

 

警察に行くことのハードルは

メンタリストDaiGo氏が

思っている以上に高いんです。

 

 

 

真意はわかりませんが

 

 

警察が動いてもらえないなら

世間を動かすことで

警察に動いてもらうしかない

 

 

と考えた結果が

文春砲だったのかも知れない。

 

 

 

個人的には

そんな想像をしています。

 

 

 

ひとつ言えることは

 

 

この文春砲で

報じられていることが

たとえ真実であれ嘘であれ

 

 

芸能界の大物である

松本人志氏という

権力者を相手に声を上げることには

多大なリスクが伴うことは

容易に想像できるので

 

 

ご本人は相当な覚悟を

お持ちなんだろうと…。

 

 

 

まだまだ闇に包まれている
この文春砲の行方は
しかと見届けたいと思います。

 

 

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