【vol.1454】
こんにちは!
カウンセリングオフィス
プログレスのむかいゆかです。
「私は前に進みたいから
セラピー/カウンセリングを受けているのに
どうして変えられない過去のことを
話す必要があるんですか?」
「もうそれは終わったこと。
過去は変えられないから
話すだけ時間の無駄」
セッションをしていても
プライベートの生活の中でも
そういった声を耳にすることは
よくありますが
そうやって
過去を語ることに対する抵抗感が
「嫌な話を蒸し返されている」ように
感じられることから生じているなら
それは
未だ癒されていない
「心の痛みや傷」が存在している
という動かぬ証拠でもあります。
セラピー/カウンセリングの
セッションをしていく上で
過去を語ることは必須事項です。
なぜならば
過去がきちんと過去のものに
していかなければならないから。
「どんな出来事に傷ついたのか?」
「必要としていたのに
与えられなかったもの/
手に入らなかったものは何か?」
そういった痛みが伴う過去の出来事を
拒絶されたり、罰を受けたり、
辱められたりすることなく語る
…という体験は
それまで
内に秘めることしかできなかった
未消化なままで残留している
怒りや悲しみなどのあらゆる感情を
表現することを可能にしてくれます。
そういった体験を促していくのが
セラピー/カウンセリングという場です。
セッションで
私たちセラピスト/カウンセラーは
しっかりとクライエントの感情を
“validate”していきます。
この“validate”という単語は
「強さ」を意味するラテン語“valere”が語源で
「確認する。
正当なもの/価値あるものだと認める」
…という意味があります。
セラピストが
クライエントの語る過去やそのときの感情を
しっかりと“validate”するということは
未消化なままで残留している
怒りや悲しみなどのあらゆる感情は
「感じてしかるべき感情なのだ」と
正当なものであることを認めるものです。
そうされることを通して
クライエント自身も
過去の自分に何が起こっていたのか?を
はじめて理解することが可能になり
そして、そのときに生じた感情を
自分でも尊重したり
しっかりと受けとめたりすることが
できるようになっていきます。
セラピー/カウンセリングで
自分の過去を語ることは
自身の過去を“validate”する作業。
それは
「過去が過去のものになる」
一連のプロセスであり
過去の呪縛から解放されたことで
「前に進む」ことを可能させます。
そうやって私たちは強くなるのです。
逆説的に聞こえるかもしれませんが
過去にうけた心の痛みや傷を癒して
過去を終わらせなければ
決して、前に進むことはできません。
それは過去の辛い体験を
忘れなければならないということではなく
むしろ、その辛い体験を
なんとか切り抜けて成長してきた
その歴史と自分自身の強さ(レジリエンス)を
しっかりと、そして、丁寧に
自分自身の目でみていくことで
自分に対する敬意や慈しみを
感じられるようになることが
後押ししてくれるもの。
過去を探ることをとおして得た
力や強さと共に
前に進んでいきませんか?
ひとりで頑張らずに
私にお手伝いさせてください。
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